リレートーク3

ふれあい毎日連載

おそうざいカフェオンタイムオーナー 

太田尋子さん

千葉市

「おそうざいカフェオンタイム」は千葉市稲毛区、JR稲毛駅近くの静かな住宅街の一角にある。開店から3年、オーナーの太田尋子さんは体に良い、美味しい料理を提供している。満腹感ではなく満足感にこだわっている。おそうざいプレート、日替わり弁当、お汁粉セット、ケーキ類があり、テイクアウトも出来る。

 お勧めメニューは週替わりの、丁寧に作られた「おそうざいプレート」(6種類・サラダ・ライス)だ。さらに、珍しい中東料理の盛り合わせのプレートもある。「この料理はアラブ首長国連邦に赴任した父のところへ学生時代に訪れたことがきっかけです。千葉では食べられないものだと思う」と太田さん。

 また、大人にも子どもにも人気なのは稲毛コロッケ、通称「いなコロ」。「コロッケが好きで一度に7個も食べていました」と子ども時代を振り返る。コロッケは太田さんの食べる楽しみの原点のようだ。

 黄色と赤のシンプルなデザインが心地いい店はいろいろな人が店づくりにかかわった経緯がある。担当した建築士のコンセプトは「ともにつくる」。太田さんの友人や知人がワークショップ形式で作り上げた空間だ。「みんなでつくる。思いを込め、これでもかと面白いものをつぎ込む」のが、太田さんのスタイル。

 接客が好きで、ホテルやメーカーのショールームで働いていた。特に料理に関心があったわけではないが、母が料理好きだったで、父の赴任先のUAEで、手料理で現地の人々をもてなす姿を見ていた。母の想いを受け継ぎ、おそうざいカフェオンタイムを立ち上げた。

 「オンタイムという言葉は大好きなミュージシャンのハナレグミの曲から取った。おいしい料理に間に合ってよかったという意味も込めています」。ハナレグミをこのカフェに呼びライブをすることが太田さんの夢。

 カウンターでランチを食べていたお客さんは「週に一度来て、おそうざいプレートやイナコロサンド、中東料理を食べます。とても居心地が良い」とすっかり店内に溶け込んでいる様子。

●次回は「ウラヤスマーケッツ」の市川桂さんにバトンを渡します。