ふれあいあごら

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高齢ドライバーの事故多発

魅力的な自主返納の取り組みは

近年、高齢ドライバーによる痛ましい事故が後をたたず、社会問題となっている。令和4年交通事故の発生件数について、千葉県警察本部が公表している「交通事故統計資料集」によると、千葉県内での発生事故は1万3223件で、そのうち65歳以上の高齢者が関係する事故は4779件であった。交通事故全体の約3割で高齢者が関係している現状だ。

事故の原因の割合として、最も多いものは、安全不確認によるもので約42㌫、次に前方不注意によるものが約16㌫となっている。また、高齢者は身体機能が低下することから、ブレーキ操作のミスによるものが約7㌫となっている。警察署では、高齢者による事故を減らす取り組みとして、自治会や高齢者クラブ等の団体に専門の講師を派遣して交通安全の講話を実施したり、リーフレットを配布している。

また、高齢者であることを周囲に知らせるために、70歳以上のドライバーへ高齢者マークを表示するよう推奨している。更に、運転免許更新時には、身体機能や認知機能が低下している方に運転免許証の自主返納を促し、事故を未然に防ぐ対策を講じている。

しかしながら、事故は減るどころか、増えている。そこで県内各自治体では、自主返納者に対して、様々な特典をつけ、工夫を始めた。コミュニティバスや路線バスの乗車運賃を半額とした市は複数あり、スタンダードになりつつある。

八千代市では、65歳以上の返納者に、一人1回に限り、タクシー利用券500円を20枚、合計1万円分をプレゼントしている。また、浦安市では「高齢者運転免許証自主返納サポート事業」として、市内の多くのお店で割引を受けたり、プレゼントをもらえる仕組みを作って、取り組んでいる。

そして市川市では、返納が促進するのに有効な新たなサービスを模索中である。このように、高齢者が運転免許証を自主返納しやすい環境を整えられるかが、キーポイントとなっている。その推進のためには、行政だけではなく、民間バス、タクシー会社、商店等との協力、連携が欠かせない。あなたも一度、住まいの地域の返納特典を調べてみてはいかがか。

(市川市議 石原みさ子)