ふれあいあごら

ふれあい あごら

支援の必要な子どもたちと子育て世代へ

 

―時代が求める子ども食堂とはー

地域の「子ども食堂」の取り組みをご存じと思いますが、千葉県内では、安価又は無料で食事の提供をしたり、多世代交流の場、居場所づくりの場など、様々な目的のもと、民間主体で実施されています。県が公表している「子ども食堂」は、2022年6月現在県内に31団体あります。

主な都市は柏市、浦安市、鎌ヶ谷市、我孫子市、習志野市、千葉市、佐倉市、木更津市、市原市、君津市、茂原市、富津市など。また、ふなばし子ども食堂ネットワークに約20団体、市川こども食堂ネットワークに8団体が加盟しており、実際はもっと多くの団体が活動していると思われます。

6月の土曜日、市川市京成鬼越駅近くで開催の「きずなレストラン」が主催する子育て講座を見学する機会がありました。こども食堂の開催時間内に、「イライラしない子育て講座」を行っており、あちこちから、バギーに乳幼児を乗せて、新米パパママが集まって来ました。

なんと参加費無料、託児あり。皆、SNSで知った方ばかり。きずなレストランでは、食の提供に限らず、親子の絆を大切に育みたいという願いから、子育てサロンや子育て講座を定期的に開催しています。(問☏047・335・7744柏木さん)。食を提供するだけでなく、講座を開催するなど、子育て世代のニーズにあった、まさに現代版、こども食堂なのです。

市川市の取り組み

市川市では6月定例議会において初めて、こ   ども食堂運営団体への支援として、「子どもの居場所づくり支援事業補助金」300万円を計上。これは、市内で食事とともに学習や遊び場の提供をする「子ども食堂」に対し、その運営費の一部を補助するというもの。

その目的は、地域の多様な人々と子どもの交流の場を創出するとともに、支援が必要な子どもを発見し、相談支援につなげる地域の見守り体制を強化するもので、継続的な運営をしていることなどの要件を満たせば、開催一回につき一万円程度、その他備品の購入や講習会受講費用など、1団体年間の補助上限を42万円と見込んでいます。今夏から申請受付を開始する予定です。

地域のみんなで子どもの育ちを応援!

 

千葉県は本年4月、ライオンズクラブ国際協会333C地区と、「子ども食堂等子どもの居場所の支援に係る協働に関する協定」を締結。ライオンズクラブが2020年から行っている「ライオンズのサンタさん」事業がきっかけとなったもの。

子ども食堂をはじめとする、子どもの居場所づくりを支援することを目的としており、それぞれの役割を遂行するとともに、相互に連携し協力を図っています。その後、「千葉県ライオンズクラブ子ども食堂支援基金」が開設され現在、ライオンズクラブでは、広く企業の社会貢献活動として、一口一万円の寄付金を募集中。(寄付申請フォームは、千葉県ライオンズクラブHP)。

これらの地域での活動が、多くの子どもを救うことになるよう、願ってやみません。

(市川市議会議員  石原みさ子)