ガンちゃんの、行ってきました!
市川市
大町公園自然観察園
「観賞植物園」
サボテンにほっこり
最近、小さなサボテンを購入。その愛くるしさに胸がキュン!というわけで、サボテン達に合いに市川まで行って来た。
お目当ての「観賞植物園」は谷津と呼ばれる低湿地と、斜面林の昔ながらの豊かな自然がそのまま残る、広さ約9.1ヘクタールの「大町公園自然観察園」の中にある。ここには、豊富な湧水があり、湿地帯や池が点在して、タヌキやウサギ、野鳥も生息する。夏にはホタルの観察もできる自然いっぱいの公園だ。
公園内の遊歩道を進むと、目的の観賞植物園が見えてくる。植物園には、「大温室」と「サボテン温室」があり、二つの温室で約350種類の植物を展示している。学芸員の松浦秀治さんに、案内をしていただきながらお話を伺った。
ムアッとした空気に包まれながら「大温室」に入ると、扇形に葉を広げる「タビビトノキ」が出迎えてくれた。亜熱帯植物が生い茂り、ジャングルのようだ。そこはもう南国、コロナ禍だが、アジアの国を旅している気分。
「最近、植物園では、コーヒーノキの栽培にも力を入れていて、栽培、精製、焙煎まで全てを自家製で行う予定」とのこと。ぜひとも市川生まれのコーヒーを一口飲んでみたいものだ。
「サボテン温室」は、乾燥地帯に分布する植物を中心に展示され、サボテンだけでも、約150種類。
一番に目を引くのは、サッカーボールのような球形サボテンの代表「キンシャチ」。花が咲くのは、直径20~40㌢に育ってからだという。いくつも並んで展示されている様子はなんとも可愛い。
ほかにも、ひょうたんの形に似た「ルリマル」やサラダとして食用にもなる「オオマルボン」。大きなサボテンだけではなく、多肉植物の寄せ植えも、またまた愛くるしい。
「サボテンは地味だがその花はとても色鮮やかです」と松浦さん。香りと姿形で受粉媒介となる動物たちにアピールするのだそう。植物の神秘を感じずにはいられない。まもなく、園内のもみじ山の紅葉も始まる。
▼開園時間:9時30分から16時30分。毎週月曜休園(祝日の場合は翌日)。
▼アクセス:JR北総線「大町」駅より徒歩15分。
▽市川市大町213―11。☎047・338・1960。