旅スケッチ

ふれあい毎日連載

京成大久保駅周辺「Co-でなくっちゃ」展

 京成大久保駅からすぐのプラッツ習志野多目的広場で開かれているCo-展(Co-でなくっちゃ)へ行ってきた。地元のものづくりの仲間たちが集まって開催するイベントだ。

 改札を出ると、すぐ目の前にプラッツ習志野の大きな建物が現れる。ここには市民ホール、公民館、コミュニティスペース、図書館などが入り、多彩な活動の場所として利用されている。

 奥に多目的広場が見える。花壇の青い花を見ながら、賑わいの中へ入る。音楽が聴こえるのでそちらの方へ行くとHAREMARE RECORDSがレコードをかけていた。

「晴れましたね」と声をかけると、「朝から雨に降られ、テントの中でじっと待っていました。ようやく晴れ、開催出来てうれしい」と音楽担当者はヘッドフォンをはずして話してくれた。

 隣では「ハレマルブックス」が絵本を展示販売している。習志野を拠点に活動する絵本の移動古本屋だ。「身軽な本屋を目指し、子どもから大人まで楽しめる絵本を届けている。美容室やシェアオフィスのコーナーを借りて販売もしている」と店主の石田敦美さん。

 その横では「くじら文庫」が出店している。こちらも絵本が中心。「自宅の部屋を開放して、地域の子どもたちに本を貸し出したり、本のお話をしたりする小さな私設図書館です」と代表の中村健太朗さん。店の前に椅子が用意され、子どもたちが座ってお話が始まるのを待っていた。

 今日は、ワークショップと展示で9人、飲食6人、物販7人、音楽1人、計23人が出店し、広場を囲んでいる。一周したのち農産物直売所でアボガド2個を購入。明日の朝食にエビとアボガドのサンドイッチを作るつもり。

先ほど通過した「FLYERS」という花屋が気になったので行ってみる。色とりどりのドライフラワーが華やか。花は人の心を和ませる。最近では、花を買い、飾ることを習慣にしている。

全部で4種類あり、番号3の「まひる」というビールをいただいた。昼間の一杯に丁度よく、重くなく、明るくすっきりとした味わいだ。番号2の「風の通り道」は世界大会で銀賞を受賞していた。「3年連続銀賞の“むぎのくら”もあり、ぜひ金賞を取りたい。店は谷津遊路商店街にありますよ」と代表の今井貴大さんが教えてくれた。青空の下、屋外で飲む丁寧に作り込まれたクラフトビールの味わいは格別だ。

 ビールを片手に広場を散歩。中央に人が集まり始めたので目を向けると、十数名の若者がダンスを始めた。心地よいリズムに乗り、楽しそうにステップを踏んでいる。千葉工業大学ダンスサークル「HIRARI」によるダンスだ。

地域に根付いたこんなイベントで人と人が新しく繋がれば、人生も楽しくなって行くと感じた。