打楽器奏者の安藤巴さん(26)は、柏市出身。両親の影響で幼い頃よりピアノ、ドラムを始め、クラシック、ポップスやジャズなど様々な音楽を聞いて育った。
13歳から作曲を始め、東葛高校吹奏楽部を経て、東京藝術大学打楽器専攻に入学。在学中に打楽器ソロに出会い、その自由さと音色の多彩さに惹かれていった。
卒業後はフリーの打楽器奏者として、全国のオーケストラへの客演を中心に活動を続けている安藤さんに話を聞いた。
東葛高校時代の思い出を教えて下さい。
―吹奏楽部の第51期で、打楽器パート兼指揮者でした。夏のコンクールを含め、ほとんどの演奏会で指揮を担当しました。あの二年間は今でも忘れられない本当に楽しい時間でした。部活の仲間とラーメン屋めぐりもしていました。王道家や都来、めん吉、AKEBIなどのラーメン屋に行ったのも良い思い出です。(笑)
先日、東葛学生吹奏楽団LEGALISの第三回定期演奏会に参加されました。学生と演奏する時に意識していることはありますか?
―学生さんたちの演奏をよく観察しています。もちろんバランスなどは考えますが、自分はなるべくいつも通り、真剣に演奏することを心掛けています。
尊敬するアーティストは?
―折坂悠太さんです。同じ柏市出身と知った時は驚きました。折坂さんの音楽は、日本の風景や情感がそのまま音楽になっているようで、大好きです。
初の打楽器独奏公演への意気込みを聞かせて下さい。
―打楽器は人が初めて手にした楽器と言われていて、皆に通じる根源的なパワーがあると思っています。肩の力を抜いてその音色に耳を傾けていただけたら、色々な景色が思い浮かんでくるのではないかと思います。
今回の演奏会では、打楽器をたくさん並べて全編一人で演奏します。このコンサートをきっかけに、新しい音楽の魅力を皆様にお伝えできたらと思っています。
「一つ一つの音が自分の中から出ること、自分とフィットしていることをすごく大切にしています」と話す安藤さん。
公演は、5月16日(木)、上野の東京文化会館で行われる。ぜひ足を運んでほしい。
(取材=松原美穂子)
安藤巴 パーカッション ソロ
2024年5月16日(木) 18時開場 19時開演 全席自由 3000円
東京文化会館 小ホール 問合せ 03・5685・0650(東京文化会館チケットサービス)チケットはこちらから