4月24日、柏レイソルは流山市立南流山第二小学校を訪問。FW木下康介とMF渡井理己が2025シーズン版の「クラブインフォシート下敷き」寄贈セレモニーを行った。
この「クラブインフォシート」とは、2024シーズンより「No REYSOL, No LIFE」をクラブキーワードに掲げ、子ども達にとっても柏レイソルを身近な存在に感じてもらうための取り組みの一環。選手の顔写真やプロフィール、試合日程やスタジアムアクセス、チケット購入方法やSNSへのアクセス方法などが記載されており、柏レイソルをより身近に感じられる下敷きとなっている。

昨年は柏市のみの展開となっていたが、今年は一気に展開を強化。この4月より柏市と流山市をはじめとするホームタウン8市の全小学校の全児童に配布している。このシートは紙製の下敷きとしても、定規としても使用できる一品となっており、漢字の読み書きや数式、英単語を学びながら、古賀太陽や細谷真大、小泉佳穂など柏レイソルの選手たちの個人データやクラブについてを記憶できる優れたアイテムとなっている。
この日、柏レイソルを代表して、南流山第二小学校の体育館を訪れた木下と渡井は500名を超える児童のみなさんの大歓迎のパワーに少々驚いた様子だったが、児童たちとしばしの交流に勤しんだ。

セレモニーの途中、「柏レイソルに入団する時はどんな気持ちでしたか?」という質問に、
「レイソルが自分へくれた『一緒にプレーしてくれないか?』というオファーが心に響くものだった。すぐに『レイソルでプレーしたい』って思わせてくれたから、レイソルに決めました」(木下)
「自分は黄色のユニフォームが好きだったのと、柏レイソルのスタジアムやサポーターの雰囲気がすごく好きだったので、レイソルでプレーすることを決めました」(渡井)
難しい話は無し、児童たちに伝わりやすい言葉を選んだ形での両選手の加入の経緯についてだったわけですが、むしろその方が見ていた私たちに刺さってきたりするもの。ここもまた各種学校訪問にお供させていただくモチベーションだったりします。
その後にインフォシートと選手会提供のサッカーボールの寄贈セレモニーが行われ、この会は終了。退場時には別れを惜しむ児童たちのハイタッチにも気さくに応じていた木下・渡井両選手。もう、揉みくちゃでした。

きっと、この日、大半の児童が「初めて見たサッカー選手」だったはず。
そんな素晴らしい日に立ち会えた取材となりましたが、木下・渡井両選手が「少年時代に初めて見たサッカー選手」を聞いてみると、東京都と神奈川県で育っている木下選手は「自分は木村和司さんが少年時代のチームに来てくれましたね。『すごい選手なんだ』と聞いていました」。一方、静岡県育ちの渡井選手は「清水でプレーされていた頃の小野伸二さんが小さい頃に初めて会ったサッカー選手だと思います」。地域性や世代感も興味深く感じておりました。
セレモニーを終えた両選手に話を聞きました。
「子どもたちと交流するのは楽しい。すごく好きですし、今日も楽しんでいた感じでした。下敷きにするには少しもったいない気もするので、部屋に飾ってくれてもうれしいですね」(木下)
「自分も楽しんでいましたけど、また『子ども向けとなると、またちょっと難しいな』と思いつつでしたけどね、楽しみながら過ごせました。下敷きですけど、これからの夏なんかはうちわにしつつ、自分たち選手を覚えてもらえたら」(渡井)

部屋に飾るもよし、うちわにするもよし。日立台へ持ってきて、ファンサへ使うもよし。「夏休みの自由研究はインフォシートを活かして、『柏レイソル』でどうですか?」なんて言っていたら、「レイソルを観に行ったよ!」と木下選手に熱烈なアピールして、サムズアップをもらっていた児童の姿もありました。どんな形であれ、どんな経緯であれ、未来を担うみなさんの手元に柏レイソルがあることは素晴らしい限り。
柏レイソルが準備した、このインフォシート。その数9万枚が小学生のみなさんの元へ届いていくという。
(写真・文=神宮克典)