女優 笹本玲奈 さん 1998年、ミュージカル「ピーターパン」の主演でデビュー。その後「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などに主要キャストとして出演。昨年はTBSドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演するなど、ミュージカルを中心にテレビや舞台などで幅広く活躍している。3月からは、地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙THE MUSICAL」に出演、主役のシャチ(新田真剣佑)が出会う女性ステラを演じる
―地球ゴージャスには初出演。稽古が始まって3週間、感触は?
すごく充実しています。キャストの皆さん、スタッフの皆さん共にとてもプロ意識が高く、一分一秒が勉強になることばかりで楽しいです。岸谷五朗さんは演出家としても俳優としても素晴らしい方。ずば抜けたリーダーシップと鋭い視点でみんなを導いてくれていて、心から「ついて行きたい」と思える方です。寺脇康文さんは、とても面白くて素敵なおじさまという雰囲気ですが、お芝居の細かいところまで見てくれて沢山アドバイスを下さいます。共演者の方々はとても気さくなので、人見知りの私もすんなりと入って行けました。
―今回演じるステラ役について
神の子を宿しているステラは、優しく人を癒す力を持っています。作品のテーマでもある「反戦」と「平和」の象徴でもあり、私自身、2歳の子どもを持つ母親として共通の思いがたくさんあります。ステラの存在が大きなメッセージとして、お客様に伝わるようにと思っています。
―昨年、活動20周年を迎えられました。今後の目標は?
(結婚・出産を経て)私生活が大きく変わったことで、これまでのお芝居や役に関する考え方、作品の選び方が一変しました。今一番大切なのは「母親」としての役目。それを全うしつつ、舞台も続けていけたら良いですね。
―生まれ育った柏の思い出は?
18歳まで柏で過ごしました。小さい頃は、よく近くの土手で段ボール滑りをして遊びました。家族みんなで柏市場に朝ご飯を食べに行ったのも良い思い出です。満天の湯や極楽湯も大好きです。花野井にある「牛島屋」という精肉店のローストビーフが大好物で、今でもそのためだけに柏に帰りたいと思うことがあります(笑)
―作品について
「星の大地に降る涙」は、地球ゴージャス初の再演です。「反戦」と「平和」がテーマのこの作品を10年ぶりに再演する意味をしっかりとお伝えしたいです。また、エンターテイメントとしても本当に面白く、見どころが沢山あります。自分も客席から観たいと思うぐらい。オープニングのダンスシーンから圧巻です。元々はシルク・ドゥ・ソレイユの会場で、舞台機構もとても凝っている「舞浜アンフィシアター」の作りを生かした内容で、殺陣、ダンス、歌どれも本当にクオリティが高いです。ぜひ会場で体感してください。
(取材=松原美穂子)
■地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙THE MUSICAL」作・演出 岸谷五朗
出演 新田真剣佑 笹本玲奈/森公美子/岸谷五朗・寺脇康文 他
公演期間:2020年3月10日㈫~4月13日㈪
会場:舞浜アンフィシアター