今回ご紹介する映画は、渋谷・猿楽町を舞台に男女の夢と欲望が交錯する青春映画『猿楽町で会いましょう』です。
駆け出しカメラマン・小山田修司は読者モデルの田中ユカと出会う。しだいに距離を縮めていく2人だが、修司はユカとの間にまだ見えない壁がある気がしていた。そんな中、ユカのマンションを訪ねた修司は、目の前で彼女の部屋に入っていく男を目撃する―。
次世代のクリエイター発掘を目指す「未完成映画予告編大賞」の第2回グランプリを受賞し、本編が製作された『猿楽町で会いましょう』。主人公の小山田修司を演じるのは映画、舞台など幅広く活躍し、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演も控える若手実力派俳優、金子大地。ヒロインの田中ユカ役は、新人女優の石川瑠華。ヒロインを探していた監督が本人のインスタグラムを見て、「この人、すごい実在感があるな」と強く惹かれ、ダイレクトメールで出演交渉をしたそう。映像作品に出るのは初めての彼女ですが、鮮烈なヒロインデビューとなっています。
新型コロナウイルスの影響で一年間の延期を経てついに公開される本作。2021年を代表する青春映画の傑作を是非キネマ旬報シアターでご覧ください。
キネマ旬報シアター(大野健志郎)