幼い日の思いがつながり養蜂家に

ちば湾岸エリア

青木小百合さん 佐倉市

 養蜂家、青木小百合さん(51)は佐倉市、千葉市、四街道市など5カ所で約25万匹のミツバチを育てている。「地元の花々から出来たはちみつをぜひ食べてみてください。本物のはちみつの味は甘いけど後味がすっきり、抗菌作用もあるので体調の悪い時や喉にいい」。

 養蜂の仕事は春から始まり、蜂箱のミツバチが増える5月から8月の間に蜜を採る。年間約70キロを採取。12月くらいに越冬対策をして静かな冬の休みに入る。

 元々野菜作りが趣味で会社員として働きながら農業を教える週末学校に通っていた時に養蜂家育成コースに出合い「やってみたい」と思ったのがきっかけ。そもそもは小学2年の時、夏休みの課題図書だった「みつばちの家族は50000びき」大村光良(文研出版)の本を読み「蜂はそれぞれの役割が決まっていて面白い。あんなに小さくて2キロも飛んでしかも巣の場所を覚えているなんて、なんて不思議な生き物なんだ」と子どもの心に刺さり、蜂のことが大好きになったと話す。心の底に眠っていた思いを実現化したのは40歳を過ぎてからだった。

 「ミツバチは、刺すと自分自身も死んでしまうので必要以上に怖がらなくていい。あなたの家の花からも蜜を採取しているかもしれない。だから殺虫剤で殺さないで地域で見守って欲しい」。理解してくれる人をもっと増やしていきたいと夏休みには子どもと保護者向けにワークショップを開催。(今年度は終了)。

 成田市のNPO法人「地球のしごと大學」で養蜂の講師もしている。蜂を育て、はちみつを採取する活動を理解して、本物のはちみつをぜひ味わって欲しい。地域の人とつながっていきたいと、月に一回子ども食堂も運営する。

 青木さんのはちみつは習志野市「大久保園」☏047・472・1569佐倉ハーブ園内「sakuraヘルシーテラス」☏043・498・2244で購入可。四街道市の福祉作業所「はちみつ」☏043・372・7933がイベントなどで販売している。

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