習志野市
習志野市出身で、千葉大学教育学部3年の西村薫さんは、昨年8月から、習志野市の香澄公園で2カ月に1回のペースで「プレーパークdeカオール」を開催している。
プレーパークとは、野外で、子ども自身が自由に遊びをつくる場のこと。西村さんが目指すのは子どもたちが等身大に生きる居場所を創り、自分だけが自分を評価する世界。
始めたきっかけは「アルバイトで、放課後も机に向かって学習する子どもたちを見ていて、今は遊びが一番大事な時期なのにな‥と感じて、もっと外で遊ぶ場を作ってあげたいと思ったんです。そんな時に、プレーパークを知って、やってみようと思って」と。何と思い立った日から13日後には開催したというから驚きの行動力だ。
プレーパークの魅力は「禁止事項がないこと。ケガと弁当は自分持ちで、子どもたちが自ら考え、自分の意志で行動する。一見単純に見えるこのルールが日本の子どもたちには、始めは難しい」。スイスで子ども相手にボランティア活動を経験した西村さんには驚きだった。
何でも確認を取りに来ていた子どもたちが、回を重ねていくごとに、どんどん変わっていった。「どこでお弁当を食べたらいいのかと聞きに来ていた子が、何も聞かずに、段ボールで作った秘密基地でお弁当を食べていたんです!」と、驚くほどの成長に目を輝かせる。
「よほどの危険がない限り口出しせずに見守る、ということが難しい保護者も多いのが悩み」と、遠慮がちに話す。
将来は、「自分の意志で全てを決め、子どもたちが等身大の自分でいられる居場所を作りたい」と、抱負を語ってくれた。7月からは西千葉公園でも開催予定。今後の開催はQRコードで確認を。
教育をめぐる日本一周かおるの旅|note
西村薫|22歳|教育|子どもの遊び| フ...