気象予報士。自然科学系のライターとして植物や気象など自然にまつわる書籍の制作に携わり、著書は20冊以上におよぶ。千葉県立関宿城博物館調査協力員、野田市史編さん委員会専門委員なども務める。宮城県生まれ野田市育ち。
-自然に興味を持ったのはいつですか?
「物心ついた頃からです。種類を問わず誰も見向きもしないような雑草が特に大好きでしたね。山と渓谷社の図鑑『野に咲く花』をボロボロになるまで読んでは買い替えていました」
―植物以外に興味を持ったものは
「植物を観察していくうちに昆虫も好きになりました。それから小学生の頃NHKの天気予報になぜか惹かれ、毎週土曜日は、お昼の天気予報に間に合うよう走って下校するほどでした。いわゆるりんご台風(台風19号)の特集などはビデオに取って何回も見た記憶があります」
―17歳で気象予報士に合格されたんですよね
「小学校高学年になった頃『気象予報士』の国家資格が登場して、テレビで最年少の気象予報士がもてはやされていたんです。それで自分も受けてみようと思って。4回目のチャレンジで合格できました。気象庁まで発表を見に行って合格を知った時は、嬉しさのあまり飛び跳ね、ポケットの中身を派手にぶちまけてしまったんです(笑)」
―その後は、テレビ番組にも多数出演されていますね
「大学在学中にはJCOMコミュニティチャンネルのお天気キャスターを1年間勤めました。2010年頃から地上波テレビにも呼んで頂けるようになり、バラエティ番組などに出演しています」
―Youtube「わぴちゃんねる」について聞かせてください
「地域に育てて頂いたという思いから、地元野田の自然の魅力を伝えようと2017年に『わぴちゃんねる』を開設しました。あえて野田のあまり知られていないスポットを選び、身近な生きものを幅広く紹介しています。現在160本ほどの動画をアップしています」
―今後の活動について教えてください
「最近は自然とふれあう機会が少ないせいか、人と生きものとの関係がかなりぎくしゃくしているように感じます。生物の多様性、自然との付き合い方に興味を持ってもらうきっかけをどんどん提供して「自然好き」を増やす活動を続けたいですね。2020年は良くも悪くもデジタル化が進んだので、リモートでの講座なども考えていきたいです」
―ありがとうございました!
ピンク色と可愛いものも大好きなわぴちゃん!とっても穏やかで楽しく、可愛らしい方でした。どんな方法であれ「自然に興味を持ってもらう」という信念を持って活動している姿が印象的でした。
(取材=松原美穂子)