寒さとともに美味しさが増す
佐倉市内には休耕田を利用した蓮田がある。市内六崎で約250アールの松本蓮園を経営するのが松本有麻さん(33)だ。松本さんの一日は早朝5時半から始まる。腰まで泥水につかりながら毎日150~200㌔のレンコンを収穫、出荷している。主に市川市の市場に卸しているが、学校給食、市内や近隣の飲食店などでも使われている。
松本さんは7年前までサラリーマンをしていたが、農業に興味を抱き、様々な農業法人などで働いたのち、成田市の有坂農園で2年半修行して3年前に独立、松本蓮園を開業した。
有坂農園については以前、弊紙でも紹介した。土に有機質の肥料(貝化石、米ぬか、魚粕)などを使用、こだわりのブランドレンコン「古代れんこん」を生産している。
そのノウハウを生かして作られた松本蓮園の「佐倉れんこん」はシャキシャキとして甘みが強いと評判だ。佐倉市の新名物としての認知度も高まっている。
レンコンはほぼ通年収穫できるが、寒さが厳しくなるこれからの時期が旬だ。「甘みが増してさらに美味しくなります」と松本さん。冬の作業は大変だが、松本さんは蓮根を傷めないように水圧で手掘りしている。白く美しい姿で、穴から先が見通せるレンコンは縁起物として贈答用にも人気だ。「レンコンは厚めに切ってグリルするのがおすすめの食べ方。レンコン本来の味わいを楽しんでほしい」とも。
2㌔2500円から(送料・税込み)HPで購入可能。直売はJA千葉みらい農産物直売所「野菜畑佐倉店」(佐倉市寺崎761)。
▼作業場=佐倉市六崎331-1付近。
▽問☎090・4017・8691(松本)。
※見事に育ったレンコンを手にする松本有麻さん