西印旛沼一周の旅

ふれあい毎日連載

梅雨明けが待ち遠しい7月下旬、印旛沼一周のチャリ旅に出かけた。

スタートは日本一の汲み上げ式オランダ風車「リーフデ」が、風を受けてぐんぐん回る佐倉市の「ふるさと広場」。相棒は、一日500円のオレンジ色のレンタサイクルだ。

一日500円のレンタサイクル

蝉の声を聞きながら、時には「こんにちは」などと挨拶を交わしながら桜並木の続くサイクリングロードを10分ほど走ると舟戸大橋に出る。右手にはボート乗り場。左手にはシュールなかっぱの人形が目を引く「舟戸かっぱ公園」。ここは、印旛沼観察のために訪れる小学生のための休憩所でもある。

橋の向こう側に「うなぎ」と書かれたのぼり旗を発見。そう、印旛沼は鰻が有名。沼の周囲には美味しい鰻屋さんや佃煮屋さんがあり、食欲をそそるタレの良い香りが鼻先をかすめる。橋の先には、沼を一望できる「印旛沼公園」。

のんびりした田舎道へ。風が吹くと、花を咲かせ始めた稲が波のようにざわめく。私の車音に驚いて、サギや鴨が時折飛び立つ姿に心が和む。

地元のラーメン店も水を汲みに来るという「一本松湧水」で小休憩。美味しい湧き水に元気をもらい、その後ナウマン象の親子像が出迎えてくれる「双子公園」へ向かう。1966年、水路の掘削工事中に1万年前のナウマン象の化石が見つかったことが名前の由来。この公園は、ライダーさんたちの休憩ポイントでもある。

金メダルジョギングロードを走り、「サンセットヒルズ桟橋」に到着。ここは絶景ポイントで、晴れた日には、印旛沼だけでなく、スカイツリーや富士山まで見えるとか。あいにくの梅雨最中では、眺めることは出来ない。

飯野竜神橋を渡るとゴールで、今朝出発した「ふるさと広場」が見えてくる。頑張ったご褒美にソフトクリームを食べた。疲れて乾いた体に甘さがうれしい。15㌔2時間のチャリ旅は終了。

次回は、晴れた日にお弁当持参で、のんびりチャリ旅に再チャレンジしよう!。