こんなにも西口ステージ前に人が集まりみんなで跳人体験をしたことがあったでしょうか?ステージ上から見たその光景は圧巻でした。
今年の柏まつりをもって29年間の歴史に幕を閉じた柏ねぶた。最後の勇姿を目と心に焼き付けようと例年以上の人が集まりました。柏ねぶたの歴史については先号でもお伝えしたとおり、青森県を除くと全国で最も長い期間運行してきました。
みなさんがご覧になった力強い柏ねぶたは、第5代ねぶた名人に認定された千葉作龍先生の作品です。千葉先生が手がけた青森県外のねぶた制作の中で最も長いのが柏ねぶたでもあります。そしてお囃子は、青森ねぶた正調お囃子保存会の方々による演奏でした。柏ねぶたは歴史あり、とても価値あるものだったことに間違いありません。
今年は81万人の方が楽しんだ柏まつり。柏まつりというとゲリラ豪雨に襲われたりして、二日間しっかり晴れたことは実はあまりありませんでした。今年の柏ねぶたもビニールをかけるなど雨対策はしっかりしていました。ですがなんと土日共にとても良い天気で雨は全く降らず…。こんなことは今までなかったかもしれない、そう関係者は口を揃えて話していました。
二日間、奇跡的に雨も降らず、事故も起こらずに、最後の柏ねぶたが運行できたのは、今まで柏ねぶたや柏西口を支えてきてくれた方々、そして最後の勇姿は見られなかったけど天国で見守っている柏西口ファミリーの方々、みんなの想いが届いたからだと感じました。柏の地と柏の空からいろんなパワーがみなぎって、より一層かっこいい柏ねぶたの姿で最後を飾ってくれました。
長年、柏ねぶたを盛り上げてくださった柏佞武多会の佐藤さんは「29年間こうしてやってこれたのも、柏市民の方々をはじめ、柏市の企業の方、柏市商工会議所、柏市役所などみなさんが応援してくれたからこそ。最後にたくさんの方にご覧頂きありがとうございました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とおっしゃっていました。また、「ぜひ来年からは、柏ねぶたの思い出を持って、本場、青森のねぶたを見に行って頂きたい!」と。きっと29年間の柏ねぶたの想いも乗せて青森ねぶたは続いていくのだと思います。私もぜひ、今度は本場、青森ねぶたを見たいなと思っています。
本当に、柏ねぶた、お疲れさまでした!そしてありがとう‼柏のど真ん中に響いた「ラッセーラ、ラッセーラ」を胸に…。