8月のこと。私の友人の娘さん、愛さん(小4)が夏休みの自由研究で、不登校やフリースクールのことを調べたい」とやってきました。愛さん自身は毎日たのしく学校に通っていると言います。なぜ不登校をテーマに選んだのか聞くと「学校に行っていない友達がいて、その子は中学生なんだけど、なんで行かなくなったのか聞いたら友達にからかわれたって言ってたの。部屋に友達関係の本が何冊かあって、たくさん悩んだんだなと思って。それまで私は学校に行かないのって悪いことだと思ってたけど…本当にそうなのか気になって」と話してくれました。愛さんは初めてのゆうびに少し緊張しつつ、ゆうびの中を興味津々で見て回り、写真を撮ったり、私にインタビューをしたりして帰っていきました。
9月に入り、お礼の手紙とともに自由研究のレポートが届きました。愛さんと私のインタビューでは、「学校に行かないことで大変な事はなんですか」や「ゆうびは何してもいいと言うけれど、ルールはありますか」などの質問についてまとめてありました。最後の「学校に行かないことって悪いことだと思いますか」という質問には、当事者がどう思うかわからないけれど「私は悪いことではないと思います。子どもや親が悪いということでもないです。学校にはっきり原因があることもあるけど、そうでないことの方が多いです。学校が合う子もいるし、合わない子もいる。良い悪いという問題ではないです」と伝えました。
最後に愛さんは研究のまとめに、「今の自分はいろいろな偶然が重なって居る。学校に行っているのも偶然かもしれない。学校に行かないことは悪いことじゃなく、自分と学校のことをどうしようか考えている時間だと思った」と結んでいました。不登校経験者ではない、愛さんが不登校に関心を持ってくれたのは嬉しいことです。学校に行っている子が不登校の子に対し「なんで学校に来ないのかな?」と思うのは自然です。こうして知ることで、子どもたちは案外、偏見なく、フラットに不登校を捉えるのだと思います。
☎04・7146・3501 FAX同7147・1491(NPOゆうび小さな学園 杉山麻理江)
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