アラン・ギロディ監督特集『ミゼリコルディア』『湖の見知らぬ男』『ノーバディーズ・ヒーロー』日替わり上映

キネマ旬報シアターおススメシネマ

上映期間:4月26日㈯~5月9日㈮

 今月は、現代フランス映画界を代表する存在でありながら、日本での劇場公開はこのたびが初となる映画監督の特集上映をご紹介します。


 アラン・ギロディは、1964年にフランスに生まれ、1990年に短編映画で監督デビューします。2001年、カンヌ国際映画祭の監督週間に選出された中編2作目は、ジャン=リュック・ゴダールにその年の「カンヌの最高作」と評されました。ギロディはこれまでに長編7作を監督しており、人間の愛と欲望という普遍的なテーマを、サスペンスにユーモアを織り交ぜて描いているのが特徴です。いずれの作品も高く評価され、フランスの名門映画批評誌カイエ・デュ・シネマの年間ベストテンでは、二度にわたって1位に選ばれています。


 今回の特集では、ギロディの代表作3本を上映。カイエ・デュ・シネマの1位に輝き、ギロディの名を知らしめた伝説のスリラー『湖の見知らぬ男』。ヨーロッパで賛否両論を呼んだ社会派コメディ『ノーバディーズ・ヒーロー』。ふたたびカイエ・デュ・シネマの1位に輝いただけでなく、フランス国内でスマッシュヒットを記録した最新作『ミゼリコルディア』。ギロディの世界観を味わえる作品たちをぜひ当館でご堪能ください。

(キネマ旬報シアター 長谷部)