新型コロナウイルス感染症による感染抑止のためにマスクを着用することが日常の光景になっており、その中で「マスクをつけていない人」を見かけると露骨に嫌な顔をする人もいます。
ただ「マスクをつけていない人」の中には「マスクを着用しない」ではなく「着用できない」人が存在します。
世の中には、発達障がい・感覚過敏・皮膚炎・呼吸器系の疾患などでマスクをするのが難しい人がいる。そのことを、多くの人に知ってもらおうと心理カウンセリングルーム『しまうまカウンセリング』を運営する鈴木玲嘉さんが、マスクを着けられない当事者親子と、友人のデザイナーさんとで相談し無料配布の意思表示バッジとカードを作成。
鈴木さんは仕事柄カウンセリングを受けるご家族が、マスクの出来ない子どもを抱えて困ったり、辛い思いをすることをたびたび聞き、障がいや、症状のある人がマスクをつけられないことを周りにお知らせするアイテムの作成を決意したそう。
バッジとカードのイラストは上野動物園のシャンシャングッズも手掛けるワタナベカズコ(@kazooco)さんが親しみ易い犬のキャラクターを描き、さらに、支援教育教材などの装丁に関わっているトリスケッチ部(@torisketch6)さんがデザインを担当したもの。
カードにはマスクを着けられない事情が分かりやすく伝わるよう、それぞれ個別の症状を書き込める欄が設けられていて、ネームカードケースなどに入れて利用できる。 バッジは扱いやすい缶製と、金属の感触や音が苦手な人向けのふわふわしたビニール製の2種類。
準備されたバッジ1000個と、カード6000枚は配布協力団体から手に入れることができる。 個人でご希望の場合はホームページから送料と梱包手数料の負担のみでバッジとカードをお一人様1セットのみ入手可能。
また、カードはホームページからデータを無料でダウンロードでき、必要な方はどなたでも使えるようになっている。
「理由があってマスクが出来ないことが第三者に分かってもらえるアイテムがあるのは、悩みを持つ者にとっても心強いことです。この活動が広がり、他人から『なんでマスクしてないの?』と聞かれて毎回説明することも少なくなり、お互いが気持ちよく過ごせるようになったらいいですね。この意思表示バッジとカードを街で見かけたら、暖かいお気持ちで見守っていただきたいです。』と鈴木さんは話す。
●問い合わせは下記へ
わけがありますくプロジェクト(鈴木)〈事務局〉
株式会社しまうま:流山市南流山2‐18‐9コーポN201