「光 まち 彩(いろどり)」
17日(金)から23日
「ギャラリールマニ」
市川市
水彩画家の和田千彩美(ちさみ)さんの個展が市川市東菅野の「ギャラリールマニ」で今月17日(金)から23日(木・祝)まで開催される。何気ない風景や建物、人々が行き交う賑やかな街、川沿いの自然などを描いた作品がハガキ大に描かれている。どの作品も柔らかな光を取り込み、ありふれた風景なのに、心打たれる作品ばかりだ。
展示会前に和田さんを訪ね、作品への想いなどを伺った。「2020年10月から水彩画を描き始めた。真間川沿いを散歩中、桜の落ち葉を見つけて描いたのが最初。そして、母がグループホームに入った時には、楽しんでもらえるようにとハガキ絵を描いて定期的に送っていた」と和田さん。「いちかわ街かど美術展」に作品を展示した際、アンケートに「絵を見て市川の街の素晴らしさに気づいた」というコメントがあり、うれしかったそうだ。
水彩画の魅力について「晴れやかさ、透明感、にじみなどが好き。難しく、うまくいかないところが好き」。散歩したり自転車で走り回ったりする途中で、路地や差し込む光や川面に立つさざ波、木々の影や葉っぱの揺れなどに目を留めて、それらを作品の世界に取り入れて描いて いる。
本職は建築関係の仕事。遠近法で描くパースが好きで、「お題を与えられている方が描きやすく、適度に個性を出せる」とのこと。2020年から市川大門通りのマップを作っている。2021年9月大門通りに「ギャラリーf」が誕生し、和田さんのハガキ絵展がオープニングを飾った。
「コロナ禍がいつ終わるかわからない閉塞感を感じていた頃、和田さんが明日を拾って来る世界を描いたことに感動した」と「ギャラリールマニ」のオーナーは話す。
▽開催日11月17日(金)~11月23日(木・祝)。20日(月)休み。10時30分~17時(最終日は16時まで)。
▽「ギャラリールマニ」市川市東菅野2-1-28。
▽アクセス:都営新宿線本八幡駅A6出口より徒歩15分。京成八幡駅北口より徒歩12分。バスはJR本八幡駅北口1番昭和学院方面「菅野交番」下車北へ80㍍。JR市川駅北口から市川学園、本八幡行方面「東菅野広小路」下車20㍍。駐車場がないので近くのパーキングを利用のこと。