中山法華経寺へ
驚きと発見の骨董市
「なかやま特別骨董市」へ行ってきた。
京成中山駅を下車して北側に延びる道の先に法華経寺の山門が見える。道の両側には食べ物屋などが並ぶ。よくある参道風景だ。遠くに見える五重塔が美しい。
山門の中へ足を踏み入れると、すでに多くの人が集まっている。この会場の広さを知るために足早に進む。左へ曲がると祖師堂が見え、その前の広いスペースに約50店舗が品物を広げていた。仏像や銅像、着物、天然石、刀剣、武具、時計、絵画、和洋食器、大工道具などさまざま。
どこから見てよいのか、迷いながら一周、二周してみる。何周かして気に入った物を見つけるのが骨董市の楽しみ方だそう。趣味のアート作品用に、木製の小さな鳥と古いパイプとカード入れを購入して、ひと休みする。古びたパイプを眺めながら、時を封じ込めたコラージュ作品の構想に心が躍る。
気になっていた店舗があったので「大きなランプがみごとですね」と声をかけたら、「これを持ち運ぶときにガラスが壊れないように、木製の箱を作ったよ」と、これまた素晴らしいランプ入れを見せてくれた。
また、別の店舗だったが、何に使うかわからない物があったので尋ねると「馬鈴といって馬につける鈴。映画やドラマで武士が馬に乗って登場する場面でみかける」とのこと。
今日は快晴に恵まれ、銀杏の葉が店頭に並ぶ古い指輪の上に舞い落ちてきて、秋の景色を作ってくれた。にぎやかな会場だが、何周まわっても小さな驚きや発見が隠れていて、飽きることがない。
この骨董市は曜日に関係なく、毎年4月と11月の15日~18日に開催されることになっている。次回も楽しみだ。