誰にでも関係ある?薬物乱用 

健康

「薬物乱用」と聞くと、自分には関係のない世界の話と思う方も多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。厚生労働省の発表では、2021年の大麻事犯の検挙数が過去最大となり、特に若年層における乱用拡大が顕著となっています。


 薬物乱用は、定められたルールを守らないで薬物を利用することです。この薬物には、脳に作用する医薬品や、違法薬物が含まれます。医薬品は医師や薬剤師から指示された使用法を守らないことや、他の人に自分の医薬品をあげてしまうこと、違法薬物は一度でも所持、利用することが、薬物乱用となります。


 近年では、小学校から薬物乱用について教育がされています。成長に伴い行動範囲や交友関係も広がるなど、本人を取り巻く世界が広がっていきます。それは誘惑が増えることにつながる可能性もあるため、薬物乱用を防止する教育が必要になります。


 教育のポイントは、「薬と薬物についての知識」、「薬物乱用が脳、身体に及ぼす影響」、「周囲にもたらす影響」、「誘惑に気づく力と断り方」、「自己肯定感を高める」「相談窓口の紹介」などです。


 もしも、身近にいる子どもたちが、薬に関する誘惑があったときにキッパリと断ることが出来るでしょうか。そのためには、正しい知識を身に付けるだけでなく、自分が大切な存在であることを知っていること、普段から自分のことを素直に話せるような環境があることが大切です。また、やりたいことや夢があることも大切です。


 日常の生活の中で、薬物乱用に関することを話す機会は多くないかもしれませんが、これを機会にこういったことにも目を向けて、話し合ってみてはいかがでしょうか。


 様々な情報を得るツールが発展していますが、そこから正しい情報を選ぶことは、簡単ではありません。皆さまの住んでいる地域の薬局にいる薬の専門家である薬剤師に、何でもお気軽に相談して頂けたら嬉しいです。
 担当薬剤師 渡邊隼太

 問☎047・360・3600 一般社団法人松戸市薬剤師会