麗澤大学工学部学生ら スマート農業の未来を模索 

イベント
市職員から説明を受ける麗澤大学工学部の学生

豊水と新高が登場!  白井市

 9月に入り、梨の品種も幸水から豊水や新高へとバトンタッチする。昨年開催された「千葉なし(幸水)味自慢コンテスト」で総理大臣賞を受賞した白井市の梨業組合が、2024年の梨の出荷に合わせて、去る7月29日、試食会を開催した。秋本亨志(みちゆき)組合長は「この暑さを跳ね退けて生産者が一生懸命作った今年の梨は色づきもよく、甘さも乗っていて大きさも問題なし。美味しい梨を皆さんにお届け出来る」と胸を張った。

 当日は関係者の他、美味しい梨を毎年楽しみにしている地元の人たちや今年4月に新設されたばかりの麗澤大学工学部の学生の姿もあった。新設早々とあってまだ学生数は150人程度だが、「テクノロジーに愛を」をテーマにスマート農業支援を視野に入れた活動の一環として、今回初めて農園での現場体験だ。

 市役所職員から高齢化や人手不足により梨農家が次々廃業していく現状を聞き、自分たちに何が出来るか、「ロボット×農業=?」無限に広がるであろう答えを見つけに参加したとの事。もちろん、全員一年生だ。

左から「NECグリーンロケッツ東葛」松浦選手、白井市笠井市長、宮島選手

 農薬散布のドローン使用はすでに広く実施されているが、今後は収穫ロボットやミツバチに変わる自動受粉装置など、農作業の自動化で労働力の軽減や人手不足の解消にも繋げられるか、彼らにかかる期待は大きい。

 会場にはラグビーチーム、NECグリーンロケッツ東葛の宮島裕之選手と松浦康一選手の姿も。「瑞々しく甘い白井の梨は暑い中での練習の水分補給にぴったり」と宮島選手。

 ちなみに、直売所などで赤みがある梨を見つけた場合は要チェックだ。日焼けの場合もあるが「糖度が高く美味しい証拠」で、ほとんど市場には出回らない。農家ごとの味の違いも楽しみながら、直売所巡りも楽しんでみてはいかがだろうか。

▼問☏047・401・4631(白井市役所市民環境経済部 産業振興課 農政係)。