オーエンス八千代市民ギャラリー 9月20日(金)~29日(日)八千代市
「身近な道具で非常に手軽に出来る画期的な技法で、松田さんのPOPな画風が版画の世界観を広げます」とオーエンス八千代市民ギャラリーの唐澤陽子館長代理。館内には大小30点の作品を展示する。松田さんの日常体験を描いた絵日記のようなもの。
デザインの仕事をしていた松田さんが版画に興味を持ったのはリトグラフ(石版)を自分で磨ってみたかったのが始まりだ。ただ、石版は重く、値段も高い。「この仕事を続けて行くには時間もお金もかからず、後片付けが簡単な紙版画はどうだろうか」と、考案した。
彫ったり、削ったりする必要はなく、版画の面倒な工程を手軽な作業に変えたアイデアはTシャツや布バックにも応用できる面白さがある。期間中はワークショップの時に制作されたバックも8点展示する。
観客の心を一瞬で掴む魅力的なイメージを発する新しい版画の世界に触れてみてはいかがだろう。
▼松田圭一郎(版画家・シリコぺ紙版画協会理事長)略歴
1958年東京都生まれ。1989年ふなばし美術学院にて版画を始める。1997年ポーランド・クラコワ版画トリエンナーレ。2000年昭和シェル石油現代美術賞準グランプリ。2001年台湾・国際版画ドローイング・ビエンナーレ招待。プリンツ21グランプリ・特選。
▽「オーエンス八千代市民ギャラリー」八千代市村上2510。9時~17時。東葉高速線「村上駅」から徒歩約10分。入場無料。24日(火)休館。
▽問☎047・406・4116。