10月8日、ロアッソ熊本との「天皇杯・JFA第103回全日本サッカー選手権大会準決勝」に臨んだ柏レイソルは4‐0で快勝。力強く天皇杯決勝戦進出を決めた。
レイソルのカップ戦の決勝戦進出は2020シーズン(2021年1月4日開催)の「ルヴァン杯」決勝戦・FC東京戦以来。天皇杯決勝戦進出は2012シーズンの「第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会」以来となる。
12月9日に開催の決勝戦での対戦相手は川崎フロンターレ。会場は東京・国立競技場。最大5万4千人を収容する国立競技場でのビッグマッチ進出を決めた柏レイソル・古賀太陽キャプテンは「3年前のルヴァン杯決勝では勝てず悔しい思いをさせてしまった借りがある」というレイソルサポーターや柏市民、レイソルホームタウンへ向けてこう呼びかけた。
「今季、リーグ戦で色々な思いをさせてしまっていることは責任を感じている中で、常に自分たちを支えてくれているサポーターたちを国立競技場での決勝戦の舞台へ連れて行けるのは1人の選手として特別な喜びがあります。そして、『決勝戦』というのは自分たちの力だけでは勝てない舞台。しかも、相手が勝ち慣れている川崎となれば尚更で。自分たち選手は勝利のために強い気持ちを持って臨みます。いつも以上の大声援をもらえたら幸せです。日頃からレイソルを応援していただいている方々だけでなく、柏市やホームタウンの方々にも、『レイソルの試合やスタジアムは久しぶり』という方々にも、足を運んでいただけたらうれしいです」
現在、J1リーグでは得点王争いに浮上中。この日もチームの3点目を決めたパリ五輪日本代表候補FW細谷真大選手もチームの今後と天皇杯決勝戦への抱負と共にこんな話をしてくれた。
「決勝戦を今からとても楽しみにしています。チームのJ1残留にしっかりと貢献して、万全の状態で決勝を迎えたいですし、たくさんの方々に国立競技場へ集まってもらいたいです。自分はそこでゴールを決めて、レイソルサポーターで満員のスタンドへ飛び込みたいです。そして、皆様の声援を独り占めしたいです」
試合終了間際に左足を振り抜いて見事な4点目を決めたMF高嶺朋樹選手も「サポーターの声」についてこう語り、サポートを呼びかけた。
「今季レイソルに加入してサポーターの一体感や迫力に驚きました。この決勝は自分にとってもキャリア最高の舞台になりますし、国立競技場で戦うことも楽しみです。タイトルを持ち帰りたいです。きっとレイソルサポーターならスタンドを埋めて、川崎サポーター以上の声援を響かせてくれるはずですし、今季の最後にみなさんと喜びを分かち合いたいですね」
選手たちはピッチで戦い、サポーターは選手たちを鼓舞をする「一心同体」でここまで這い上がってきた柏レイソル。2013年以来となるタイトル獲得の勇姿を国立競技場で見届けよう。尚、チケット情報は「チケットJFA」まで。
(写真・文=神宮克典)