パン焼き小屋
「ピッパラの樹」
栄町
パン焼き小屋「ピッパラの樹」の周囲には花々が咲き、目の前に田園が広がる。緑豊かな自然に囲まれた素晴らしい環境の中で毎日パンを焼いているのはオーナーの中川まさ子さん(63)。
「パン作りが大好きでいつか田舎でパン屋をやりたかった」と話す中川さん。偶然この地に出合い、2004年に開業。当時は水道も電気も通っていなかった。井戸を掘り、ログハウスも自分たちで手作りした。木のぬくもりが温かい広い店内には香ばしいパンの香りが漂う。店名の「ピッパラ」は仏が悟りをひらいた菩提樹のこと。大好きな手塚治虫氏の漫画「ブッダ」からとったそう。
「ご飯代わりになるシンプルで飽きのこないパン作りを目指している」。使用するのは酒種酵母と国産小麦、水と塩だけ。卵、バターなどの乳製品を使用しない商品もあるので、アレルギーを持った方にも喜ばれている。
毎日25種類程度のパンを焼く。一番人気はもっちりとした味わいの「フランス食パン」(一本290円)。パンがなくなり次第閉店。取り置き可。
コロナ禍だが、現在はイートインも復活、バーガーやサンドなど、地元野菜を取り入れたオーダーメニューにも力を入れている。「もっとお客様とのコミュニケーションを楽しみたい」と、屋外でのバーベキューと窯でピザを焼くプランを実施。肉野菜盛り合わせセットで大人一人前3000円。ピザ1枚1800円~。
場所だけ提供プランは具材など、すべて持ち込みで3時間大人2000円。小学生1000円。幼児(3歳以下)無料。火は薪でおこす。あたたかいふれあいと美味しいパンで癒されてみては。
▽月・火・水曜定休。営業時間10時~16時。
▽印旛郡栄町酒直1526―4。駐車場あり。
▽問☎0476・85・1410。