100日間のシンプルライフ

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©2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH

 今回は、12月4日公開の最新作『100日間のシンプルライフ』をご紹介。

 スマホ依存症のパウルと、コンプレックスの塊のトニーは幼なじみでビジネスパートナー。2人で手掛けるアプリ開発事業は順調で、欲望を満たす多くのモノに囲まれ充実した日々を送っていた。

 そんなある日、アプリのプレゼンに成功した2人は祝杯をあげる全社員の前で大喧嘩。酔った勢いで大金を賭けたある勝負をすることに。それは、全ての家財道具を倉庫に預け、裸一貫で所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活するという奇想天外な勝負だった。対戦が始まり、モノやデジタルに依存している生活に段々と気付き始めるパウルとトニー。やがて100日目を迎えた彼らが選ぶ真に大切なモノとは…。

 インターネットやスマホが生活に欠かせなくなった昨今、私たちの生活はいつの間にか大きく変化しました。以前はそれらが無くても普通に暮らしていたのに、今やそれなしでは生きていけないというような感覚すらあるほどです。本作では、いつの間にか手にしていた物を全て取っ払ってしまったらどうなるのか、また、そこから見えてくる本当に必要なものとは一体何なのかを見つめる作品です。 

     (新井貴淑)