ありがとう柏ねぶた 最後の勇姿を目に焼き付けて! 

 4年ぶりの開催となる柏まつり。毎回大迫力でまつりを盛り上げて来た『柏ねぶた』の運行は、今年で最後となります。制作や管理に関わる費用の面で継続が困難になったためです。


 青森県柏村(現在のつがる市)と柏市に縁があったことから、平成6年 (1994年)の柏まつりで初めて披露されました。山車は柏駅周辺に合わせた大きさで作られ、柏専用のねぶたとして親しまれてきました。


 あまり知られていませんが、青森県を除くと全国で最も長い期間ねぶた運行してきたのが柏市です。
「他市にも誇れるおまつりを提供していければという思いで柏ねぶたを継続して来ました。地元の方に参加してもらえる団体(柏佞武多会)もつくりました。歴史(継続)というのは一朝一夕で作れるものではないので、ここでファイナルとなることは極めて残念です」と話す柏西口五商店会・柏佞武多会の佐藤さん。今後、ねぶたは残念ながら処分する予定です。


 柏西口五商店会理事の長さんは「来年度に向けてねぶたに代わるものをゼロベースから計画していくことになりますが、柏西口五商店会はこれまで『スポーツタウン柏』の玄関口として取り組んできた活動を軸に、市民の皆さまと共に楽しめるものを企画していきたい」と意気込みを話します。


 今年は2基のねぶたが柏の街に登場します。山車だけでなく、鳴り響く太鼓や笛の音の囃子(はやし)も柏まつりを躍動させます。


 セレモニーではねぶたの歴史などを紹介し、パレードでは柏駅前を運行します。今年で最後の『柏ねぶた』を目に焼き付けてください。

柏まつり ねぶたセレモニー・パレード
 7月29日(土)午後5時10分~7時5分頃
 7月30日(日)午後4時35分~7時20分頃
 会場:セレモニー=柏駅西口広場、パレード=柏駅西口