パステル画家・イラストレーター・絵本作家
「Atelier & Gallery ART SEED」主催
八千代市
やさしい色あい、ふんわりとした手触りを感じる動物を描いた絵本『きみにみえるように』。作者はパステル画家でイラストレーター、絵本作家としても活躍する青野広夢さん(32)。
出身は印西市だが高校は船橋の美術工芸科のある学校に進学。「実は中学で陸上をやっていて特待生として入学した」という驚きの経歴を持つ。
その後、筑波大学の芸術専門学群洋画コースに進み、在学中から個展で発表や、公募展への出品を行いながら、卒業後は茨城県の中学校で美術科の講師をしていた。
学生時代は油彩画を中心に学び、パステル画には特に力を入れていなかったそうだが、2014年、三鷹市主催の「星と森と絵本の家」絵本原画公募展でパステル画の『きみにみえるように』が優秀賞に。それをきっかけに、芸術の道に専念することを決意。
八千代市で作品を発表する機会があり、同市が芸術活動に力を入れていることを知り、2021年「Atelier&Gallery ART SEED」を設立。自身が講師を務める絵画教室や作家作品を展示販売するレンタルボックス、一般の人が気軽に借りられるギャラリースペースとして開放している。
「自分の個展の際、準備の進め方などがわからず苦労した。作品発表の練習の場としても使ってほしい」と、芸術家たちに作品発表の場を提供する。
教えるときは「どんな風に教えたら伝わるかを考え、工夫しながら教えるのが好き」と語り、自分の知識を惜しみなく人々に伝え、共有する姿勢は作品の持つやさしさや温かさにも表れている。
自らの作品作りには「独りよがりではなく、自分が感動したことを伝え、共感したい。絵本に登場する動物たちは、自分の想いの代弁者」という青野さん。これからの活躍が楽しみだ。
「Atelier & Gallery ART SEED」では、現在絵画教室の無料体験を実施中。
▼八千代市大和田新田355-21 渡利荘101。月、木曜定休。E-mail artseed.yachiyo@gmail.com