あなたの苦しみは政治に向けよう

子どもの広場 ゆうび

 まもなく衆議院選挙です。今現在、選挙権を持つゆうびの若者に聞きました。


①選挙に行ったことがあるか ②行った・行かなかった理由 ③選挙への不満・改善点】  


◆由くん(30)①ほぼ毎回行く②なんとなく行くものだと思っている③不登校だったので投票所が学校だと入るのに緊張する。期日前投票が公民館とか、若者が普段行かない場所だからやりにくい。駅前とかでやってくれたらいいのに。


◆未さん(23)①行ったことはある②どういうものか経験しておかなきゃと思って③誰に入れるか決めるとき、何を見たらいいかわからなかった。たとえばゆうびで、簡単に候補者や政党の政策を、平等に解説する会とかあったらぜひ行きたい。自分では情報を取りにくいし、難しく感じる。


 意外にも選挙に行ったことのある子は多く、関心も低くはないことが分かりました。しかし、実際に行くとなると敷居が高いと感じる子が多いようです。10代、20代のうちに親や周りの大人が一緒に行く、選挙についての情報を得るサポートをするなどの環境は大切です。


◆滋くん(21)①行かない②バイトで忙しいし、俺一人行っても行かなくても変わらないと思うから③特にない


 家族が病気で、アルバイトを掛け持ちしている滋くんです。彼自身も学生時代から精神的な生きづらさを抱えています。頑張り屋ですが、その分、不平不満を自分や家庭環境に向けがちです。  


 生活困窮、差別、不平等、DV、セクハラ、パワハラ、いじめ等々、一見個人の問題のように見えることもその背景には社会構造が抱える問題があります。「あなたの苦しみはあなたのせいではない。世の中の仕組みにその要因の大半がある。その仕組みを作るのが政治で、その政治に携わる人を選ぶのが選挙。唯一国民が政治に参加する機会なんだよ」と伝えました。滋くんが選挙に行くかはわかりません。子どもたち・若者たちが希望を持って、その人らしく生きられる社会を実現するため、私たちは、選挙に行きましょう。


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