漢字が書けないボクを認めて

子どもの広場 ゆうび

 小中学生の勉強について会議で話題に上がりました。「勉強はいつ始めても遅くはない」、「人生を創っていくために必要な『勉強』はゆうびに沢山ある」というのがゆうびの信条です。

 ただ、保護者からは「ゲーム漬けで勉強をしない」、「ゆうびで過ごしているだけでは将来が…」など心配の声も。何かできることがあるか悩みます。

◆亀君(20歳)小中と不登校。ゆうびで子ども時代を過ごし、専門学校に入学。「専門学校で簡単な漢字が書けず、苦労した話を何の気なしに母親にしたら、母親がすごく悲しそうな顔をした」。 
 「漢字が書けないことは確かに苦労するけど、今はスマホで調べれば何でも出てくるし、そんなに困っていない。それより親がオレのことを恥じている、引け目を感じているということに心が痛んだ」。
 自分が落ち込むのは学校に行けなかったときや漢字が書けなかったときではなく、「親が自分のことを『恥ずかしい』や『可哀想』と思っているな」と感じるときだと言います。

 子どもが苦労した話を聞いて、辛くならない親はいません。ましてや不登校生だった場合、「やっぱり学校に行かせていれば」「もっと勉強させておけば」という想いは、子が大人になっても様々な場面で出てくるかもしれません。
 しかし、子どもは『漢字が書けない、学校に行っていない自分』を認めて自分の人生を切り開いていかねばなりません。そのままの自分を認めてもらいたいという、子どもの想いを感じます。

 ゆうびでも、まずはその子がゆうびに来られて、挨拶されたらちょっと会釈くらいはして、一人でゲームをやったり誰かとじゃれたり、本人なりの楽しみがあって。そんな風に過ごせているならまずは十分として見守りたい。
 勉強は世にある様々なたのしみの一つとして捉え、たのしんでもらいたい。そのために大人にできることは、アクセスしやすい環境を整え、一緒にたのしむこと。

 そして今、そのままの子どもたちを心から無条件で受容すること。それが子どもたちの自分のやりたい『勉強』を始める意欲を生み出します。


☎ 04・7146・3501 FAX 7147・1491(NPOゆうび小さな学園)杉山麻理江

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