地元のオアシス、もっと知って 「こんぶくろ池展」開催

地域・自然

5月13日から16日まで、さわやかちば県民プラザで開催された「こんぶくろ池展」(主催:NPO法人こんぶくろ池自然の森)。現地で見られる動植物の写真、昆虫の標本などの展示やギャラリートークが行われ、多くの市民を楽しませた。


 こんぶくろ池は柏市十余二にある東京ドーム4つ分の広さの森と湧水からなる自然公園。水が豊かなこの自然公園には特に冷温帯植物(ズミ、ヌマガヤ、クロツバラ等)が見られるほか、タヌキや野ウサギ、様々な昆虫も生息している。かつては地元の人のみが知るスポットだったが常磐新線(現つくばエクスプレス)の開発時、貴重種を含む多数の植物や多様な生物が確認され、公園として湧水及び周辺の生態系が保全されることになった。2010年には同NPO法人が設立され、現在は会員60人ほどで公園の管理、調査、整備活動などを行っている。

豊かな水をたたえるこんぶくろ池。神秘的なたたずまい


 展示会の企画などを手がける理事の藤原俊和さんは「新しい切り口での展示や観察会を目指しています。アンケートを取ると『初めて来た』という方が多く、まだまだ認知度が低いと感じています。月に1回ほど動植物の観察会を開催しているのでぜひ参加してください」と呼びかけている。


 会長の岡本曻さんは「多様な動植物が生息し、オオタカなどが飛来するこの豊かな森を維持するには、人の手を入れて守っていくことが大切です。まずは訪れてください。そしていろんな発見をして、命の大切さを学んでもらえたら」と話す。

季節によって様々な動植物を見ることができ


(写真・文=松原美穂子)

「草原の希少植物の開花と林内の植物観察会」
6月20日㈰9時30分~12時。参加費無料。
氏名、参加人数、電話、ご住所を明記の上、下記アドレスまでメールで申込み(申込み期間:6月3日~15日)定員過多の場合は抽選。
申込み:info@konbukuroike.com
集合場所:こんぶくろ池自然博物公園管理棟前
持ち物・服装:長靴、長袖、長ズボン、手袋、帽子、飲料水、マスク

NPOこんぶくろ池自然の森 柏市中十余二399-1

・つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から一号近隣公園入口まで徒歩8分、こんぶくろエリア入口まで徒歩20分
・JR柏駅西口バス乗り場から「国立がん研究センター」方面行バスに乗り、国立がん研究センター下車、こんぶくろエリア入口まで徒歩4分
・お車でお越しの場合、常磐道を柏インターで出て5分(駐車場あり)