最初の選択 でも人生は長い

子どもの広場 ゆうび

 まもなく新年度。春からの新生活に向け、期待や不安を感じている人も多いと思います。子どもたちにとって、いわゆる義務教育である中学を卒業した後、どのような進路を選択するかは、『人生最初の選択』と言えるかもしれません。 


 現在日本では通信制を含め、高等学校等進学率は97%を超えるそうです(令和1年10月 文部科学省)。ゆうびでもここ10年ほどは、サポート校、定時制、通信制などを含めた高校に、現役で進学する子が圧倒的多数。それ以外の道を選ぶ子はやはり少数です。

◆未くん。中学卒業が迫り、きょうだいの通った高校を見学に行くが「自分には合わない」と受験せず。その後のんびりとゆうびで過ごしアルバイトを始める。現在は障がい者施設の職員。 
◆利くん(15歳)。この春、第一志望の高校合格を目指し受験するも不合格。行きたい高校でないと意味がないと高校浪人を決意。


 大多数が選ぶ道とは別の道を選択することは、子ども本人もその保護者も勇気がいることです。特に、中学まで不登校だった場合、「せめて高校からは行かなきゃ」というプレッシャーを子どもたちから痛いほど感じます。大勢の人が選ぶ高校進学だけれど、自分にとって本当に必要かどうか。「高校に行ったら〇〇したい」のような立派な志望理由はなくてもいいと思います。なんとなくでもその学校を気に入っているかどうか。通ってみようという意欲が沸いているかが重要です。「周りが皆行っているから」「高校にも行けなかったらやばいから」など後ろ向きな気持ちで決めると後々が心配です。


 高校進学の道、またはそれ以外の道、どちらを選んだとしても人生これで決まるわけではありません。やってみなければ分からないこともあるし、失敗することもある。失敗だったと思っても何年も経った後にあれでよかったと思える日がくるかもしれない。そんな子どもたちの人生の選択を、私たち大人も、長い目で見ることを忘れないようにしていかないとなりません。


☎04・7146・3501 FAX同7147・1491(NPOゆうび小さな学園 杉山 麻理江)