努力した分だけ人は変われる -パーソナルジムSHINE 諸岡昌紀さん 

夢叶え人

 巷にあふれるダイエット情報。『○ヶ月でマイナス10キロ』などと言う謳い文句に引き寄せられ、ジムに入会する人も多いだろう。


 諸岡 昌紀(よしき)さんは大手ジムでトレーナーをしていた頃、感じていたことがあった。「一人ひとり体形もライフスタイルも違うのに、なぜ同じようなアプローチをしているんだろう」


 痩せることだけに特化した指導や厳しい食事制限ではなく、その人に合った適度な運動で筋肉をつけ、食生活を見直し、リバウンドさせない正しい方法で健康寿命を延ばしていく。そんなジムをつくりたいと6年前に起業、現在では柏・牛久に7店舗のパーソナルジムを構えている。


 あまり裕福とは言えない家庭で育った。早く社会に出て稼ぎたいという思いが人一倍強く10代で建築関係に就職。特別やりたい仕事ではなかったが、それなりに日々を過ごしていた。後から就職した友人たちが好きなことを仕事にしている姿を見て羨ましくてたまらなくなった。「自分は何をしているんだろうと、ものすごく劣等感を感じて落ち込みました」


 どん底といえるほどの状況を救ってくれたのがフィットネスだった。「身体を鍛えることで自信を取り戻しました。ちょうどその頃、友人の勧めでHIPHOPアーティストAK-69の歌を聞くようになって、人生はいつでもやりなおせると気づけたんです」


 諸岡さんのジムには20代から70代まで幅広い年齢層の人が通う。「100キロを超える体重で、家に引きこもりがちだった方が減量に成功して健康的に社会生活を送れるようになった時、ものすごく感動しました。正しい知識を伝えることでお客様が心身共に健康になっていく姿を見られることは本当に幸せです」


 自身も日々のトレーニングを欠かさない。コンテスト出場時には体脂肪率を5%まで下げることもある。インスタグラムで鍛え上げられた肉体美を披露し、フォロワーは4万人を超える。しかしSNSはきっかけにすぎないという。


 「基本的にはリアルが全てだと思っています。SNSは嘘も多く、本来の自分を見失う可能性もあるからです。特に今の若い人たちには『とにかく経験してみて』と伝えたいです。まず行動することで世界が広がると思うんです」


 原動力は人に喜ばれること。「この先どんな人と出会えて、どんな変化に立ち会えるんだろうとワクワクしながら仕事をしています」そう話す諸岡さん。努力と経験あってこその強い眼差しが印象的だ。
(取材・文=松原美穂子)