弊紙でも度々取材させていただいているスーパーアスリート、トライアスロンアイアンマンの稲田弘さん(88)が今年7月、ついにギネス世界記録に認定された。アイアンマンレースとは、スイム3.8㌔ バイク180㌔ ラン42.2㌔ の最も過酷なレースのことだ。
ギネス認定の理由は、ハワイ島のコナで開催のアイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて世界最高齢で完走した2016年10月8日84歳(83歳322日、16時間49分12秒)の記録と、2018年10月13日86歳(85歳328日16時間53分49秒)の2つの記録だ。
認定まで約3年かかったそうで、同じトライアスロン仲間の木村勝臣さんが申請に尽力してくれたそうだ。
本来なら、本年開催の大会に出場できれば、10年連続出場のはずだったが、新型コロナウイルスの関係で予選本選が中止になり、残念ながら、連続10年出場は来年の開催までお預けとなった。
自粛期間中は自主トレに励んだ。「レースに向けて、とにかく体力のキープが課題。毎日必ず鶏胸肉を摂取するなど、食事管理も怠らない。近々の目標は、来年6月、ハワイで開催のワールドチャンピオンシップ出場権を得るための予選を通過して、大会への出場資格を得ること」と稲田さん。
「歳をとってもやり続けていたことが評価されて、やっていて良かったと思う。僕は、トライアスロンのために生きている」と力強く語る。衰えることのない気力で自分に限界を設けず、常に自分を信じ、継続を力に変え、勇気を持って突き進む姿に感動する。これからも世界中が注目を続けるだろう。頑張れ!稲田さん。