ラジオパーソナリティ本業は理容師 柏木孝一さん
成田市
「ラジオ成田」のパーソナリティ、柏木孝一さん(50)の本業は理容師。地元のグルメ情報の発信や本業から派生するディープな話題、幅広い持ちネタでファンも多く、人気を呼んでいる。
「高校時代にやってみたいことのひとつがラジオDJだった」ことから、2年前、弊紙リレートークで前回登場の津田乃梨子さんからの誘いにすぐに乗った。成田市並木町で、父の代から営業する理髪店との兼業だ。
地元ラジオ局、ラジオ成田の「イブニングライト成田」で毎月第2、3火曜の17時から45分間の出演だ。生放送なので、放送中に、リスナーからのメールへのレスポンスがおもしろいと評判だ。
食べることが好きなので成田市のおいしいもの、グルメ情報は得意分野。ゲストには理髪店のネットワークを生かし、勝田台在住の理容師を呼び、彼の薦める韓国の蒸し焼きなどを話題にしたり、理容組合関係から講師を招き、話を聞くこともある。お客さんに漫画家がいて、床屋を主人公にした漫画のことなども放送のネタとなっている。
「理容師とラジオパーソナリティをする活力の源は大好きな野球をすること」。「成田ヤンキーズ」というチームの監督を務める。初代監督の父からの継承だ。店が休みの毎週月曜9時から12時まではグランドで練習に汗を流す。「野球が好きなメンバーが集まり、大人の部活。6チームで試合を組み、草野球を思う存分楽しんでいる」と快活に笑う。
かっこいい父親に憧れて理容師と野球の監督になったが、津田さんから背中を押され、ラジオのパーソナリティという新たな活躍の場に踊り出た。先輩DJのやり方を研究するあまり、ときに自分の個性が出なくなることもあったが、「自然のままの柏木さんを出せばいい」と他のDJの言葉に助けられたという。
はっきりとよく通る声で話し、仕事柄か楽しい会話の妙も心得ている。明るい人柄で、好奇心も行動力も並外れた永遠の青年のようなキャラクターが人気の秘訣なのだと思った。
●次回は石井正二さんにバトンを渡します。