見ていてほっこり 柏出身のチャンプリン!?

アート

 柏市出身の大道芸人『ぱふぉーまーまめ』さんは、言葉を使わず視覚的に笑いを誘う、ちょっぴり不思議で、くすっと笑えるパフォーマンスを披露し、若手で注目されている。


 パフォーマンスを始めるきっかけとなったのは大学時のジャグリングサークルだったそう。サークル名の「JACK BOX」から連想の「ジャックと豆の木」から「マメ」という名前に。そして今のひらがなの「ぱふぉーまーまめ」に改名。現在25歳。


 2018年、東京都が発行するパフォーマーライセンス「ヘブンアーティスト」の審査会に合格。都内はもちろん、全国各地で活躍。流山市主催の審査会を経て「NYにぎわいアーティスト」としても認められ活動を続けている。
 「大学生の時、機会に恵まれていて、ジャグリングサークルと大道芸団体、両方に所属していました。パフォーマンスをやる上で、見せ方や表現が大道芸団体の方が自分の求める形だったので、そちらを続けることに。大道芸団体に入り、クラウン(日本で言うピエロや道化師)を知り、小さい頃、ショッピングセンターで見ていたショーの事を思い出しました。自分がパフォーマンスをすることで、楽しんでもらい評価されることが一番で、パフォーマーになろうと決心したと言うよりは、『お客さんが喜んでくれるから』の方が大きいです」と、パフォーマーになったきっかけを語った。


 「パフォーマンスをする前はなんでも標準的で、特技と言えるものがなかったが、初めてパフォーマンスを披露した時に、見ていた人が評価を投げ銭として渡してくれ、はじめて特技と言えるものができ、パフォーマンスを続けていけたらと思ったんです」


 今は植木職人をやりつつ、大道芸人として二足のわらじで活動しているまめさん。平日休日関係なく、どちらも予定が入れば現場に行く生活を続けているそう。
 植木職人の親方にも理解を得ており、「職人として二足のわらじは認めない人も居る。だからこそ、どちらも認められるようしっかりやれ」と言われているそうだ。


 「パフォーマンスをはじめてから、いろんなパフォーマーさんの存在を知り、その中でも赤鼻をつけていないクラウンさんの存在が衝撃的で影響を受け、今のパフォーマンススタイルになってるんです。クラウンと名乗ってないのは、リスペクトが大きすぎて名乗れないんですよ」とも話してくれた。
 「レジ袋・紙袋など、身近な物を使いつつ、アドリブ部分もあるけどベースは同じ。ジャグリングだけでは出来ないパフォーマンスも見てほしい」と、まめさん。


 出身が柏と言うこともあり、実家に帰る時に立ち寄る場所が、柏髙島屋ステーションモールの東急ハンズやPLAZA、丸井のヴィレッジヴァンガードなど。雑貨などを見てネタを思いついたり、雑貨からアイデアを思いついたりしていると言う。


 大道芸を始めた頃は、黄色のシャツにサスペンダーの衣装で、原色が落ち着かず、帽子をくるくる回す技『ハットジャグリング』の黒の帽子に合わせ、今のほぼ白黒の衣装に。その衣装のおかげでボールの色や、出てくる道具が映えるのだとか。


 「今後も、長くパフォーマンスを続けて、今のキャラクターをベースに年を重ね、おじいちゃんになった時にどう変化していくのか、どういう見せ方になっていくのかを自分でも楽しみにしています。それをお客さんにも楽しんでもらえたらいいなぁと思います」と笑顔で答えてくれた。


 コロナの影響でイベントも少なくなり、活動も制限される中、目の前でまめさんのハートフルなパフォーマンスを見て、心和む人も多いはず。夏には、「うつのみや大道芸フェスティバル」など、関東エリアの活動もあるので、ぜひチェックしてほしい。
 また、幼稚園・保育園・地域のイベント等に、言葉を使わないパフォーマンスの出演依頼もできるので、ホームページから問い合わせを。