地元に感謝の凱旋!パリ五輪メダリスト角田選手、安楽選手

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 日本中が熱狂したパリオリンピック。その熱もさめやらぬ先月26日、「柔道女子48㌔級」金メダル、「混合団体」銀メダルの角田夏実(つのだなつみ)選手(32)(SBC湘南美容クリニック)と、「スポーツクライミング男子複合」銀メダルの安楽宙斗(あんらくそらと)選手(17)(JSOL)が八千代市役所を表敬訪問した。

 二人は県立八千代高校出身(安楽選手は現在も在学中)。市役所では市民や職員が日の丸を手に大歓迎。服部友則市長に、改めて地元からの熱い応援に感謝の意を表した。

地元八千代へメダルを報告する二人。左は服部医長、右は公式キャラ「やっち」

【コメント】

▼角田選手:最初は52㌔級で東京オリンピック出場をめざしていた。階級変更しても出場が叶わず、一度は諦めようとしたが多くの人々に支えられ、再度オリンピックに挑戦したいという気持ちが湧き、パリオリンピックを目指して練習を続けてきた。本当につらい道のりだったが、たくさんの応援のおかげでここまで戦いきることが出来た。支えてくれた皆さんに心から感謝している。

▼安楽選手:今回の結果は2位。昨年からW杯に出場し、わずか1年半足らずでオリンピックにたどり着き、自分の成長を感じている。目標は優勝だったため、残念な気持ちが残る。 オリンピックでは自分自身も良い調子で本気で取り組めた。この経験をもとに、改善点を見つけつつ、良い点を伸ばしながら、W杯や今後の大会に向けてトレーニングを重ねていきたい。

▼服部友則八千代市長:角田選手は、一度は諦めかけたところからの再起、安楽選手は急成長を遂げて初のオリンピック挑戦。八千代の子どもたちに大きな夢と希望を与えてくれた。発展途上でも努力すれば結果が出るというメッセージ。 そんな二人を八千代市民20万人が心から応援。試合当日はパブリックビューイングを開催、メダル獲得の瞬間の、市民の喜びようを見せたかった。

▼都丸輝信八千代高校校長:今回の出来事で、当校が市民の皆様に非常に愛されていることを強く感じた。今後も地域に愛される学校であり続けるよう努力していきたい。

【地元八千代と今後】

 角田選手は「思い出の場所は村上のイトーヨーカドーのフードコート。部活がない日は、友だちと一緒に長時間おしゃべりを楽しんでいた。自信を持てず、ネガティブな感情にとらわれる時は周囲のサポートを受けて原因を見つけ出し切り替える」と話す。

 安楽選手は「今は地元に戻り、ホッとしている。競技スタイルは、目標を設定しそれに向かって練習を積み重ねるタイプ。しっかりと練習を行えば結果が出るし、怠けると自分が悲しくなるので、それを避けるために努力は欠かさない。今後は勝ちたい大会は取りこぼさず勝てる強い選手になりたい」と力強く語る。一方、「気分転換として時々外食を楽しんだり、ほぼ毎日アイスを食べたりしている」と、高校生らしい笑顔を見せた。