おがわさくら 杢の絵画展「森のキオク」

アート
「和の世界」の作品を手にするおがわさくらさん

 アクリル画を中心に壁画やライブペイントで活躍する画家、おがわさくらさんの個展が市川市市川の「ギャラリーf」で今月12日(土)から15日(火)まで開催される。

 森や自然、祈りをテーマに木の板に描かれた15点の作品は木目に合わせて丁寧に描き込まれ、小品ながら、大きな世界観を持っている。木々や木の葉の中に小さな梯子や椅子、本を描いた作品の前に立つと、絵画の世界に入り込み、深い森の中で、ゆったりと流れる静謐な時間を感じる。

 展示会を前に、おがわさんに話を聞いた。「もの心ついた時には絵を描いていた。コロナ禍があけた頃、一年ほどは似顔絵を描いた。人前で描くのは初めて。スタイルが定着せず、人が望むものは何だろうと突き詰めて行った」。制作の歩みを止めず、壁画やライブペイントにも挑戦。

「いろいろ悩み続け、神社や近くの森からインスピレーションを得て、グリーンベースの作品を描き始めた時、ずっと何年もため込んできた思いが溢れ出てきた」と語る。

「願い」と題された作品

 会場の「ギャラリーf」は山田晶子さんと羽渕雅己さんが運営する商店街の中にある貸画廊。「日々の暮らしの中でアートを感じてほしい。ガンジーの言葉に、良いことはカタツムリの速度で動く、とある。そんなゆっくりとした革命が小さなスペースで生まれることを願っている」と穏やかに語る山田さん。「今回は強いスピリッツを持ったおがわさんを迎えることが出来た」と羽渕さんは期待に胸を膨らませる。

🌞開催期間:10月12日(土)~15日(火)。11時~17時。(最終日は16時まで)。

🖌「ギャラリーf」。市川市市川1-17-13。☎047・383・9522(かめ設計)。

🚙アクセス:JR市川駅から徒歩約10分。大門通り京成線踏切そば。

▼おがわさくら:画家・ライブペインター。千葉県生まれ。印西市在住。絵画は独学。企業、個人から壁画やライブペイントの依頼や、幼稚園や保育園へアート講師として巡回。2023年、FUDEROCKinソレイユの丘1on1優勝。FUDEROCK5東京予選2on2優勝。2024年、流山おおたかの森S.C.FLAPS展示。柏髙島屋ステーションモールギャザリングスペース展示。