夏野菜の美味しい季節がやって来た。「道の駅」の直売所では朝採れの新鮮野菜が手に入る。みずみずしい野菜や農産物を買い求めようと、ファンは開店を待ちかねてやってくる。八千代市と市川市の農産物を直売する道の駅を紹介しよう。
道の駅 いちかわ
メルカートいちかわ
都市型道の駅としてオープンしたのが2018年4月。洗練された空間にはショップ、レストラン、自家焙煎のカフェ、ラウンジ、カルチャースペース等、他の道の駅にはないアイテムが揃っている。市川市のアンテナショップの役割も果たす。来場者数は平日で1800人以上、休日ともなれば5000人。
館内にあるメルカートいちかわで、地元JA市川直販組合12人と生産者団体いちかわファーム10人のメンバーらが生産した新鮮野菜を販売。
定番の小松菜やトマト、ナス、キュウリ、枝豆などに混じって、ビーツやケール、バジル、ルッコラ、ズッキーニ、デストロイヤーなど新顔の西洋野菜やハーブ類も積極的に生産、販売する。
メルカート責任者の山﨑吉剛さんは「今月後半からのおすすめは甘味が強く瑞々しいいちかわの梨。幸水から始まり、豊水、あきづき、新高、王秋など9月後半まで味わいの異なる梨が楽しめます」と話す。
手作り弁当の種類も豊富で、筍ごはん弁当の大ぶりのタケノコは地元産梨ジュースで甘く煮たものだ。のり弁当には市内の生産者が作った香り高いノリを使用。生鮮食品のほか、はちみつ、三番瀬のノリなどの物産、千葉県内の産品や加工品、ギフトの販売もある。営業は9時~19時。年中無休。
▼「メルカートいちかわ」市川市国分6丁目10番1号。
▽問☎047・382・5211。
道の駅 やちよ
農産物直売所クラフト
「夏野菜は体を冷やしてくれます。夏には夏の野菜を食べてくれ!」と、道の駅やちよで生鮮野菜を元気に販売するのは、やちよクラフト代表の周郷崇さん。
販売する野菜の種類も多いが、数については一日約1万点。質の高い農産物にこだわりを持った生産者は八千代市とその周辺の農家100名。販売手数料を低く設定、従って販売価格も安い。来場者数は平日で1000人以上、休日ともなれば2000人を軽く超える国内有数の道の駅だ。目的はピカピカの新鮮とれたて野菜と加工品。
販売方法も実にダイナミックで、250平米ほどの売り場に、プロが商う市場のようにコンテナに入った野菜がずらりと並ぶ。記者には買い手がワクワクする仕掛けに思えたが、周郷さんは笑いながら「泥臭いでしょ。これは狙いではなく、売り場がなくて、結果こうなった」と話す。道の駅のモデルケースとして紹介されることも多い。
「場所取りのために生産者は朝採れ野菜を持って、早朝6時頃から並ぶ。もちろんお客さんも新鮮な良い品を求めて、開店を待つ。どちらも激戦なんです。おすすめはエダメの神風香、湯上り娘、夏風香、初だるま。トウモロコシはわくわくコーン、ゴールドラッシュ、味来や白いホワイトショコラなど。八千代特産の梨は8月から10月まで多品種が味わえる。まさに旬を感じることの出来る直売所」と、周郷さん。
営業は9時30分~18時。定休日は第2月曜。
▼「農産物直売所クラフト」八千代市米本4905-1。
▽問☎047・488・3188。