運動とメンタルヘルスの関係

自分のペースでだいじょうぶ

Q.メンタルヘルスには有酸素運動が良いと聞きます。具体的にどんなものが効果的でしょうか?今ブームの筋トレも効果がありますか?(30代女性)


A.うつを患っている人に、朝散歩(ウォーキング)が良いと言われています。その理由は、二つあります。 第一に、朝の太陽の光を浴びることで脳内のセロトニンという物質が活性化されます。これは、集中力を高めたり、自律神経を整えたり、幸せな気持ちにさせるホルモンで、体内で作られる自然の精神安定剤です。夜眠くなる時に出るメラトニンという物質を促すことにもなります。また、骨を丈夫にするビタミンDが作られることもメリットです。


 第二に、歩くという有酸素運動は身体の中に大量の酸素を取り込みます。血流が良くなり、身体の隅々に酸素が届き、細胞が活性化します。


 運動には、有酸素と無酸素があります。有酸素運動とは、ウォーキング、水泳など酸素を多く必要とする運動。マラソンも有酸素運動の代表格。ランナーズハイという言葉を聞いたことがありますか?走り続けることによって脳内にある化学物質(内因性カンナビノイド)が生れ、ハイな気分にしてくれるというものです。


 無酸素運動は、筋トレなど多くの酸素を必要としない運動。筋肉を鍛えることでパワーをつくるエンジン、基礎代謝がアップします。また、筋肉を使うことで血流がよくなり免疫力も上がります。このように、運動はフィジカルだけではなくメンタルにも大きな効果があることがわかります。


 日常で有酸素と無酸素運動を組み合わせることをお勧めします。例えば、ウォーキングの前後にスクワットなどの筋トレを組み合わせるのはいかがでしょうか。


 寒い冬に向けて、肩や腰の固まった筋肉をほぐす為にも日常的に身体を動かしていきたいですね。

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