鎌ヶ谷駅前の顔 ふるさとを創る

ちば湾岸エリア
ヒマラヤ杉の前の皆川会長(左)と原事務局長

NPO法人「KAOの会」皆川さんら   鎌ケ谷市

東武アーバンパークライン鎌ヶ谷駅東口改札を出ると、美しい街並みが広がっている。駅前広場の中心には大きな1本のヒマラヤ杉が植えられ、花壇には季節の花々が咲く。それらを囲むようにマンション群が建ち並ぶ。

この駅前広場の管理運営と街の賑わい創生のため、地域住民と共に様々な活動を展開しているのがNPO法人「KAOの会」。現在メンバーは12人。

「ここに暮らす住民が〝自分のお庭〟と思えるように、をコンセプトに駅前広場は作られています」と話すのは理事長の皆川榮子さん(68)だ。皆川さんは鎌ヶ谷市在住40年余、駅前の発展にかかわり、駅周辺の様変わりを見てきた。  

「子どもたちが元気に楽しく過ごせる街にしたかった。この鎌ヶ谷で育ち、やがて大人になり、帰ってきたいと思う街にしたい」との思いがこの活動の原動力だと言う。

「KAOの会」では、鎌ヶ谷駅前広場を核として地域のコミュニティー作りを行い、地元の中・高校生などの職場体験やボランティア、小さな子どもから大人まで参加できる四季折々のイベントを開催している。

道野辺保育園生による樽太鼓演奏、盆踊り、鎌ケ谷高校吹奏楽部演奏会、子供みこし、中部小学校ブラスバンド演奏会などを企画して、地域住民の交流を図って来た。「今後はSNSなどでも情報を発信していきたい。ボランティアも募集している」と事務局長の原拓也さん(52)。

 残念なことに今年は新型コロナウイルスの影響で毎夏恒例の夏祭りやキャンドルナイトなどのイベントは中止になった。駅前広場のヒマラヤ杉は、11月中旬頃にはクリスマスの飾りやイルミネーションを纏い、地域住民に癒しをもたらすことだろう。

▽「鎌ヶ谷市道野辺本町1・3・1。カーラシティ鎌ヶ谷1階。

▽問☎047・498・6111。