柏市立柏高等学校吹奏楽部(以下イチカシ)の全国的な活躍もあり、ここ東葛地域は市内の小学校、中学校、高校の強豪校も多く、一般の団体の吹奏楽も注目されるようになり、「柏は吹奏楽の街」と呼ばれるようになりました。
メディアでも注目されるようになったものの、その演奏を生で聴くという機会はなかなかなかったのですが、ここ数年、特に柏駅前で生の吹奏楽の音色が響き渡り、ふと耳にするようになったのです。
その仕掛け人が今回紹介する「Kashiwa Special Sounds」の代表、小野広一さん(以下小野さん)。
大学職員として働きながら、ビッグバンドのベーシストとして活躍していた小野さんが、柏が誇る吹奏楽の音色を多くの市民の耳に届けるために団体を設立したのが2015年。初めは市内でクリスマスイベントをやってほしいという依頼がきっかけだったと言います。自身もビッグバンドのメンバーとして練習するのは楽しいが人前で披露する機会がなかったのでそんな機会も作りたい、また、吹奏楽の生演奏を市民に届けたい、そんな以前から抱えていた様々な思いが重なり団体設立となりました。
2018年には楽器体験を駅前で開催したり、吹奏楽ファンのみならず柏市民にもお馴染みのイベント「柏de吹奏楽PARTY!」が初開催!!これから盛り上げていくぞ、となった矢先、コロナ渦になり全てのイベントは中止、特に管楽器は飛沫問題もあり厳しい状況に陥ることに。
しかし、続けることに意味がある!と、小野さんはステイホーム中の2020年にリモートで各々の場所から楽器を奏でてもらい、それをまとめて1曲を完成させオンライン上でお披露目しました。そしてようやく昨年から、イベントが復活、先月は柏高島屋50周年とのコラボ企画を大盛況で終わらせました。
吹奏楽といえばイチカシが有名ですが、開智国際大学や酒井根中学校なども素晴らしいし、一般の団体も多いのが特色です。また以前ご紹介した東葛地区の学生吹奏楽団LEGALISも定期演奏会をするまでに成長しました。そんな団体も小野さん企画のイベントの常連です。とにかく生の演奏を見て聴いて感じてもらたい、そしてそれをきっかけに管楽器などを始める人がいたらいいな、と小野さんは言います。そして「音楽を続けることは生涯学習なんだ!」と。これからもKashiwa Special Soundsが仕掛けるイベントは要チェックです。
ぜひまた柏の駅前で吹奏楽の音色が聴こえてきたら少し足を止めてみてください。きっと心揺さぶられますよ。