『流し』という音楽文化をご存知でしょうか?居酒屋などで、アーティストがお客さんとコミュニケーションを取りながら演奏し、場を盛り上げる昭和の音楽文化です。
以前は柏でも見られた流しを復活させようと、2010年から始まった『柏の流し』。15人ほどの実働メンバーで、約25店舗ある流しを迎え入れてくれる飲食店で、毎月15日に活動をしています。
ギターの弾き語りだけではなく、楽器の演奏(以前ご紹介した柏ハングさんもメンバーです)、マジック、お笑い、似顔絵とジャンルも様々です。
ストリートミュージシャンとはまた違って、歌やギターが上手いだけでは成り立たない、お客さんとのコミュニケーションが大事!と語るのは、2019年1月に三代目リーダーになったサトスさん。
流し歴は7年目、きっかけは2015年の常総水害でした。音楽の先輩の方の復興のお手伝いで常総市に行った時に柏のアーティストと出会い、現地で復興ライブをしたそうです。それまで男手一つで2人の子育てをしていたサトスさんは音楽から少し離れていたのですが、この出会いがきっかけでまた柏で音楽活動をするようになり、柏の流しにも参加するようになりました。柏で流しをするようになり、多くの人や飲食店に出会い、そこにいた人たちに育てられたと言います。より一層、柏の街が好きになり、流しをやることで柏が盛り上がるなら頑張って活動していきたいという想いでここまできたそうです。
リーダーになってすぐコロナ禍になり、活動も難しかったのですが、やっと今月からマスクも外せるようになり、柏の流しにも日常が戻ってきました。4月には他の団体と一緒に、流しの協会も設立予定です。アーティスト同士の交流ができパフォーマンスも向上することで、ますます柏の街も盛り上がっていきそうです。
柏の飲食店で新たなアーティストに出会ったり、好きなアーティストを見に行って知らなかった柏の飲食店を知るなど、相乗効果で柏の街の活性化を図っています。夢は、毎月15日の柏の流しをもっとみんなに知ってもらうこと。ゆくゆくは柏まつりと肩を並べられるくらいの認知度になり、柏の文化になっていきたい!と、サトスさん。15日の柏の流し、ぜひ一度足を運んでみてください。あなたの好きなあの曲をリクエストできるかもしれない。今聞きたい音を柏の街で見つけられること間違いなしです‼