子どもたちを救うライフスキル教育
―ライオンズクエストー
千葉市教育センター主催の夏の専門研修として、7月26日ライオンズクエストプログラムが実施された。受講者は千葉市内の小中学校教諭約30名。
千葉市での開催は、昨年に引き続き2回目となる。ライオンズクエストとは、ライフスキル教育を学ぶために、エビデンスに基づき、系統的に組まれたプログラムをいう。現在45の言語に翻訳され、世界105の国と地域で実施されており、ライオンズクラブ国際協会が普及活動を行っている。
今回の講座名は「人間関係づくりワークショップ」―子ども楽しめる!学べる!元気になれる!授業お助けレシピ。
ワークショップを通して、先生の指導スキルの向上、子どもたちの人間関係の改善、問題行動の防止、学習意欲の向上等を目指している。昨今、子どもを取り巻く環境は、虐待最多、いじめの増加、貧困など益々悪化している。子どもが失敗、困難に直面した時、どうやって乗り越えていったら良いのか、その知恵をクラス経営や授業を通してこどもたちへ伝えたいと願い、日本では2000年頃からスタートし、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)が資金支援を続けている。
当日は朝9時から16時半までの1日研修。元気で明るい柴咲子講師のリードで、生徒役になってゲーム、グループ活動を実際に体験してもらったり、先生役になって指導したりと、安心安全な環境とよい集団をつくるためのルールづくりを試み、学んだ。
受講後のアンケートでは、参加動機を「役に立ちそう」「現場で困ることがある」との声が多く見られ、この講座への期待と先生の抱えている問題解決を欲している状況がわかった。「実践的で良かった!」「こんな楽しく出来るなんて、これまでを反省した」という声も。
ライオンズクラブ国際協会333-C地区(高橋順之ガバナー)では、これからも子どもたちや指導者のために、クエストプログラムを広く推進していく方針だ。
▽問☏043・243・2528 (キャビネット事務局)。
メールlionsquest333c@gmail.com クエスト委員会へ。
(千葉県地区ライオンズクエスト委員長・市川市議 石原みさ子)