児童虐待最多、DV相談増加

ふれあい毎日

大切な命を守るための県の取り組み

千葉県と千葉市によれば、県内の児童相談所(児相)が2020年度に相談や通報を受けて対応した児童虐待は、1万1614件で、前年度から899件増え、過去最多となった。対応件数が一万件を越えるのは、2年連続である。

虐待の内容別では、子どもの前で親が家族に暴力をふるう「面前DV」、暴言等の心理的虐待が、4871件で最多、身体的虐待が2758件、ネグレクトが2038件、性的虐待が181件であった。子どもの年齢別では、未就学児が計4476件で約半数を占める。

一方、千葉県の調査によれば県の配偶者暴力相談センターにおける相談件数のうち、』児童虐待の疑いがあるのは約3割。つまり、家庭内暴力の発生している家庭の約3割で、児童虐待も同時に発生しているということだ。

千葉県は令和2年度に、DV対策事業を総合企画部男女共同参画課から、健康福祉部児童家庭課へ移管し、DV防止と児童虐待防止を連携して対応する体制を整えた。

コロナ禍の昨今、県内のDV被害の状況は悪化、市町村におけるDV相談件数は増加の一途である (図1)。

令和に入り面接相談よりも電話相談が増えているのは、新型コロナウイルス感染症の影響と考えられる(表1) 。そして実際の一時保護件数は、DVによるものがこの数年増加、年間100件弱80㌫を占める。

また、男女別相談件数では、総数約5000件のうち女性による被害を訴える男性からの相談が、毎年100名前後存在する。千葉県は令和3年度のDV対策事業として、インターネットバナー広告や公共施設、金融機関等へのDV相談カード・ステッカーの常時配置、若者のためのDV予防セミナーの開催など、啓発、予防教育に力を入れている。

また、毎年「女性に対する暴力をなくす運動」期間である11月12日から25日には、女性に対する暴力を根絶するためのキャンペーンを実施している。今年は11月12日16時より、そごう千葉店1階正面入口前広場において、街頭キャンペーンを行う予定だ。

誰もが安心、安全に生活できる社会、女性や子どもの命を守れる地域づくりが、急がれている。もし身近な人から相談を受けたら、「あなたは悪くないよ」と伝え、専門の相談機関をご紹介ください!

▽女性専用の電話相談は「千葉県女性サポートセンター」☎043・206・8002(24時間365日)。

▽電話、メール、チャット相談は「DV相談+プラス」☎0120・279・889(24時間)。

▽メール(24時間)や、チャット(12時〜22時)はQRコードから。

(ウィル市川代表/市川市議 石原みさ子)