スマホが生活必需品となって久しい昨今。ゆうびでも中学生以上はほとんどの子が自分用のスマホを持っています。動画を観たり、オンラインゲームをやったり…。その中でいくつか気になる話も耳にします。
「まだそんなに仲良くない子からいきなりLINEの連絡先を交換しようと言われ、交換すると重いメッセージが来て困った」「SNSで出会ったゲーム友達に実際に会いに行った」「友達のインスタに自分も写っている写真を勝手に挙げられた」など。LINEやインスタグラムなどに代表されるSNS。私たちの身近にあり便利で楽しいものです。
その反面、ある危険性について子どもたちに知っておいてもらいたいという想いで先日、「SNSについて話そう」という小さな会を開きました。SNSとどう付き合っているか子どもたちに聞くと、正くん(小5)「Youtubeで電車の動画とかいっぱい見る。コメントもしたり、『いいね』を押したりもする。でもチャンネル登録はしない。新しい動画が入る度、通知がたくさん来るの嫌だから」。沙くん(中1)「ツイッターは見るけど自分ではやらない。そんな投稿するようなことがない」。それぞれ自分たちなりの距離感を持っているようです。
この『距離感』がSNSと付き合うためには非常に大事な感覚です。最近ニュースで騒がれている飲食店などにおける『迷惑動画』についても、実際のところはわかりませんがやはり当事者たちのSNSとの距離の近さが根底にはあると思います。『再生数を稼ぐため』など行動原理がSNSそのものになる。実際の生活にどのような影響が起こるか地続きに考えられない。結果、払いきれない代償を払うことになりました。
そしてそれを批判する側もまた距離感に気を付けなければなりません。100%向こうに非がある場合、往々にして人は声が大きくなりすぎます。当事者は個人情報を晒され、関係のない家族も社会生活が困難になっているでしょう。正義感による投稿がいつの間にか日々の鬱憤のはけ口になっていないか振り返ることが必要です。
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