バレエは人生の宝物

ちば湾岸エリア

「ゆりのきバレエスタジオ」 嘉本京子さん

 

八千代市

今年設立20周年を迎える「ゆりのきバレエスタジオ」。主宰するのはバレエ教師の嘉本京子さん。バレエを始めたのは6歳のとき。「始めはいやで泣いていたが、風になって踊るのよ~」という先生の言葉にいつしか風になりきって踊っていたそう。「素敵な先生だったんです」と、今では教える側にいる嘉本さんは笑う。

ゆりのきバレエ教室は2歳から80歳までと、幅広い年齢層の生徒さんが通う。スタジオでは嘉本さんを含め3名の教師のほか、ボディトレーナーを招いて身体の使い方の講習を行う、身体に良い食べ物の研究、実践をして生徒さんに伝えるなど、身体の内側へのアプローチも欠かさない。嘉本さん自ら、足揉みの勉強をして、レッスン生の足を揉むことも。  

「レッスンで5本の足指をしっかり動かして使えるようになると、大人でも子どもでも、身体の悪い癖がとれていく。大人クラスの生徒さんの中には、バレエに通うことで、外反母趾が改善した方もいる」。60歳で教室に通い始め、70歳でトゥシューズを履けるようになった生徒さんもいるというから驚きだ。

「サッカー選手が身体の軸を整え、体幹を強くするためにバレエを習うこともある。見た目の華やかさだけではなく、日々健康に過ごしていくためにもバレエは役に立つんです」。 

子どもたちを教える際にも、骨の場所を覚え、意識させるために、骨格を印刷した用紙に目標を書き込んでもらう。心身共に内面の成長を重視していて「技術の習得はもちろん大切だが、それだけに固執せず、一つの作品を皆で作りあげる体験を通して友人との絆を深め、自分の存在意義を見いだしていってほしい」と話す。

「バレエを習う目的は人それぞれだが、大人も子どもも、ここでのバレエ経験は一生の宝物になるはず」と嘉本さんは確信している。

▽問☏八千代市大和田新田469‐450。

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