千葉市美術館「つくりかけラボ」

ちば湾岸エリア

墨でつながるプロジェクト

荒井恵子さん「つくりかけラボ」来年2月開催に向けて

ご自宅に眠っている「墨」ご持参ください!

美術家 荒井恵子


千葉市

自宅のどこかに眠っている「墨」はありませんか。「ある方は、ぜひ千葉市美術館4階、5階に墨boxを用意しているので持参、収集に協力して欲しい」と同館では呼びかけている。

2024年2月開催予定の「つくりかけラボ14 | 荒井恵子」の体験型プログラムで使用、再生されることになっている。

■つくりかけラボ14 「墨でつながるプロジェクト」美術家 荒井恵子さんからのメッセージ

ずいぶん前に使ったきり引き出しのどこかに忘れ去られている「墨」に再び目を向けてほしいという思いから始まりました。そして集まった「墨」は、実際に制作で使わせていただきたいと思っています。あるいは体験型ワークショップで使わせていただきます。

墨や和紙をパートナーとして制作を続けてきた私は、かつて、誰もが身近であった「墨」に深い魅力を感じています。眠っている墨を呼び起こし、アトリエに集まってきてくれたらいいなと願っています。
 このプロジェクトは昨年8月、ふなばしアンデルセン公園子ども美術館で初めて会場に「墨box」を設置し、始まりました。今、千葉市美術館で引き継がれ、昨年11月より、美術館に「墨box」を設置。1年かけて「墨」を集め、来年2月から始まる「つくりかけラボ」で使わせていただく予定です。それらはその後、皆様の想いと共に、制作に使用させていただき、作品として蘇ります。

ものや場所に思いを繋げこれからも制作に向き合いたいと思っております。ぜひ、引き出しの奥に眠る「墨」を見つけて、このboxに繋げてください。(美術家 荒井恵子)

■「つくりかけラボ」

「五感で楽しむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」という3つのテーマを軸に、アーティストが滞在制作をし、ラボの空間に合わせ、訪れた人びとと関わりながら新作インスタレーションを制作するもの。2020年4月から子どもアトリエで企画開催。

滞在制作が終わった後も、観客がラボに参加することで空間が常に変化し続ける、クリエイティブな「つくりかけ」の状態を創造する企画。

「つくりかけラボ14 荒井恵子|和紙のフトコロ 墨のダイゴミ」は2月14日~5月26日まで。

▽問☏043・221・2311(千葉市中央区中央3‐10‐8)。