子どもたちに、花火で笑顔を!!-ふるさと花火会-

東葛エンタメチャンネル

 コロナ禍でイベントの中止が相次ぎ、世代を超えた繋がりが減っている今の世界。そんな中「家族で共有できる思い出のきっかけを届けよう!」と、立ち上がったのは麗澤大学の学生3名だった。


 彼らは同じゼミに所属しており、昨年の6月に玉川大学工学部主催の「コロナで打撃を受けた企業に向けたビジネスモデルの提案」をテーマとした5大学+1高校参加のプレゼン大会に参加した。

 そこで、大打撃を受けているであろう煙火店に注目し、花火大会の開催を提案した。その結果、実現可能性の高さが評価され、優勝を果たした。これを機に、彼らはプレゼンに留まらず、花火大会の計画を開始した。

  

■開催に向けて、一歩ずつ

 花火大会を開催する上で先ず確保すべきは打ち上げ場所。プレゼン大会でもお世話になった煙火店の協力を得ながら、安全に打ち上げられる場所を探した。当初は手賀沼一帯を借りることを試みたが、叶わなかった。


 そこで、過去に学園祭で打ち上げていたことを思い出し、学校での開催に踏み切った。しかし、一度開催の方向で進んでも、問題が見つかり引き下げになるなど、難航した。それでも、彼らは諦めなかった。10回以上もの資料修正と、プレゼンテーションを繰り返し、ついに開催が決定した。当時を振り返り、「たくさんの方々の支えや期待があったため、不安よりも必死さの方が勝っていました」と話す。開催地の決定や煙火店との繋がり、一歩一歩着実に開催に向かう中、また一つ大きな壁が立ちはだかる。

■新たな挑戦

 花火を打ち上げるには多額の資金が必要となる。しかし、彼らはまだ大学生であり、十分な資金額を出すことは不可能だ。そこで、クラウドファンディングに挑戦することを決めた。若者の一番の強みと言っても過言ではないSNSを活用しつつ、麗澤幼稚園や子どもたちが集う場でチラシを配る。正にデジタルとアナログの二刀流で支援を募った。惜しみない努力の積み重ねが実り、最終日には90万円を超えた。

■柏を花火の街に

 「ナンバープレートにも花火と手賀大橋が描かれているにも関わらず、花火のイメージが根付いていないように感じます。これからは、柏市を花火の街にしていきたいです。また、柏市以外の若者も巻き込んで、第二の故郷であるこの街を盛り上げていきたいです。」と語る長内さん。

 今後は5月中旬の打ち上げやクラウドファウンディングの返礼品の発想に向けて進めていく。
これから先「花火」を通じて、世代やコミュニティを超えた繋がりが多く生まれることを楽しみにしたい。