今月の沿線さんぽは、柏の葉キャンパス駅を起点に歩きます。これから暑い日が続きますので、お散歩の際は、こまめな水分補給を心がけましょう。
柏の葉駅ロータリー周辺の歩道は並木道になっており、そこそこ木陰ができています。5分ほど歩くと、森が見えてきました。「こんぶくろ池自然博物公園ふじ池エリア」の入り口です。
中に入ってみると、歩道が整備された雑木林という印象。歩道に沿って公園内を横切り、もう一つの森を目指します。 森の入り口に看板がありました。「こんぶくろ池自然公園」の入り口に到着です。公園内は看板が設置されているので、迷わずに歩けます。ちなみに虫除け必須です!
この公園は、柏の葉エリアに残っている自然をできるだけ「ありのまま」残すことを目的とした自然博物公園とのこと。タヌキや野ウサギ、キジ、コジュケイなどの野生動物や野鳥だけでなく、蜂や蛇なども自然のままに生息しています。また、植物もモミジ、クヌギ、コブシやコナラなどの木々や100種類以上のキノコ類など多岐にわたっています。タワマンそびえ立つニュータウンから約10分で、このような自然豊かな場所があるのは不思議な感覚でした。
看板に従って歩くと、こんぶくろ(小袋)池に到着です。江戸時代、東葛地域から船橋、千葉、成田各市周辺までの広大な原野では、軍馬を養成する「牧」が経営されていました。牧の中には大小いくつかの清水の池があり、こんぶくろ池もその一つでした。貴重な水飲み場として馬の喉を潤していたことでしょう。
こんぶくろ池近くにある弁天池はもっと小さな池で、中島に祠がありました。祠の中には弁天像が奉納されているそうです。
自然公園には駐車場があり、駐車場近くには木陰のベンチスペースもあリます。 ここから柏の葉T‐SITEに寄り道しました。別館の飲食店でテイクアウトメニューを注文し、隣接する柏の葉アクアテラスで遊水貯水池を眺めながらランチに。柏の葉エリアの水にまつわる今昔が垣間見られた、今回のおさんぽでした。
(写真・文=土肥佳子)